夫が家事育児の担当になった話
夫が育休中、家事育児の主担当になっている。
妻である私は、すごく楽になった。
畳まれたがしまわれない洗濯物。
長女がおばあちゃんに買ってもらって飲みきれなかったペットボトル。(自分で飲む!と言って片付けさせてくれない。)
しまい込んだはずの子どもの手袋。(なぜ出ている?2階の衣装ケースにしまわなくちゃ。)
家事育児の主担当だった頃は、リビングに落ちているそれらが、大してきれい好きでもない私を責めていた。
「早くしまえ、怠けるな、お前はなんてダメなやつだ。」
それが今は違う。
あれもこれも、私の仕事じゃないのだ!
やらなくても、私は何にも責められない!
気が向いたときに拾って一つ片付けるだけで、「片付けをやったぜ!」と思える。
夫婦の家事分担のギャップ
家事を何割ずつ負担しているか夫婦それぞれが答えると、2人の認識が全然違う、みたいなやつを雑誌やテレビで見かける。
(場合によっては怖い妻、鈍い夫みたいな演出付きで。)
あれは、見えている家事の分量が、夫婦でまるで違うのだと思う。
夫は30分の10をやっているつもり。妻側は100分の90をやっているつもり。
夫側の当事者意識が低いと言えばまあそうなのだが、実際に主担当を外れてみると、細かな家事が見えにくくなるのを実感している。
家事負担を軽くするためには?
「私の仕事ではない」という意識が、仕事を見えにくくすることは身をもって知った。
見えにくいから、言ってくれたらやるから、優しく教えて欲しいと思う。
でも、100見えている家事を一つひとつ頼むのもまた難しいことを知っている。
例えば、なぜか落ちている子どもの手袋の片付けを人に頼むときは次のように言わなければならない。
「2階の子ども部屋に並んだ衣装ケース、向かって一番左、上から2段目に次も使える冬物が入っているから片付けてきて。」
これを伝えてやってもらうくらいなら、自分で2階に行った方が楽だと思ってしまう。そのことを覚えていて次から子どもの衣更えをやってくれるならいいが、「自分の仕事じゃない」と思っている人にそれは期待できない。
私の場合だが、人に頼むと、自分の能力不足を露呈するようで嫌だという気持ちも拭えないのである。
家事負担を分担するために、時間を使う。分担を考え伝え方を考える心の余裕も必要。
主担当の気持ちも、副担当の気持ちも分かるようになった私だが、魔法のようなやり方は、まだ見つからない。
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