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365日目(退職)

育休もとうとう最終日。この春で教員を退職することに。決めたのはもう半年近く前なので、大きな気持ちの変化はない。

2人のワーキングマザー

それでもやっぱり別れというのは感慨深い。ちょうど同世代の職員と会い、立ち話ができた。彼女たちは家庭を持ちながら働いていて、あっさりリタイアする私は少しばかりの後ろめたさを感じる。とはいえ、とても真摯に雑談に応じてくれた。

ワーキングマザー像

私の中では働く女性のイメージは自分自身の母親である。しかも、雑談した彼女たちと同業者であった。そういう意味で同世代でかつ母親のイメージを投影しやすい彼女たちにはどこか特別な思いがあったのかもしれない。

長女の帰宅と次女の甘え

夕方には長女がスキーキャンプから帰宅した。曰く、スキーはめちゃくちゃ楽しい。2泊3日の旅でも親から離れてたくましく楽しんで帰ってくる長女の姿は頼もしい。帰りの車の中で一部始終を惜しげもなく話してくれた。一方、長女が帰ってきたことを惜しげもなく喜びながら話題の中心が長女に変わったことを敏感に感じ取りそわそわしだす次女。気をひこうとしてものをなげたり叩いたり大声を出したり。我が家の日常が戻ってきた。

365日

ダラダラ続けてきた育休日記も今日で最後。何度も挫折しそうになりながらよくここまで続けられたと、自分を褒めたい。とはいえ生活は続くのだ。私たちは死ぬまで生き続けるし、死んでも誰かの心に生きる。案外、消したくても痕跡は残る。それならそれで、積極的に痕跡を残すのも悪くない。そんな作業としてはまずは成功したということにしておこう。

あとがき、反省、覚書

一年間子どもの様子を観察し続けて残すというのはとにかく大変だった(途中からやたらと自分の思いつきばかり書いていたが)。それでもこの日記には意義があると思う(思いたい)。子育ての当事者研究になるよう、いくつかの考察も交えながら一年間続けた。何かの参考になると嬉しい。

○長期休み
全く自分の時間を取れず。寝かしつけが終わったら晩酌するという悪循環も生まれた春休みは特に顕著であった。

○ためるとよくない
10日前の出来事など覚えていない。5日前くらいだとなんとか思い出せる。いい脳トレになった。でも、まとめ書きはとにかく辛かった。ためてるときは全体的に日常のパフォーマンスも落ちる感じがして、パソコンと同じだと思った。

○個人情報
だんだん同じ場所の出来事の記事が増え、個人が簡単に特定できてしまうのではないかという懸念が生まれた。いくつかの日記はフィクションと明記した上で内容を再構成して書いた。

○事実と考えと気持ち
書き終わって思ったことはこれらを分けて記録していくことが大事だということだ(書いてる時はあまり意識していなかった)。

○短く簡潔に
ついついたくさん書いてしまう日があると、長く書かなければという謎のプレッシャーを無意識に自分にかけてしまう。日記は数行、他にも書きたいことは別記で。

○日記を書く順番
思い出す順で書くとたいてい逆順になり、マガジン内の記事の整理が面倒になる。とはいえ、思い出す順じゃないと書けない。どうしたものか。題名でソートしてくれる機能がnoteに搭載されていたらうれしい。

○自己肯定感を配慮しつつ自分の言いたいことを言う
とても難問たけど、これは常に目標としたい。記事は、ある程度特定の読み手を想定しているので、読み手に対する批判のように聞こえる内容がたまにある。でも、読み手には読み手の物語があるわけで、それを粉々にしてしまうことだけは避けたい。とはいえ、何かの足しになってくれれば以上のものを期待している自分もいる。ここも葛藤た。

○一人称
最近、「わたし」と名乗ることが多かったのだが「ぼく」のほうがしっくりくる場面があって、難しい。場面ごとにつかいわけても変な感じがするし、どうしたものだろう。

○とはいえ
自分を自分で褒めたい。よく頑張った、自分。そして、日記を書くことをサポートしてくれた家族には本当に感謝だ。

展望

来年度(といってもこれを書いている日はすでに令和4年度だ)は、なんとか細々と日記を継続しつつ読書感想文やエッセイが書きたい。あと、教員人生やそもそもの自分自身の振り返りみたいなものも書いていきたい(なんだか終活みたいだ。たしかに、これから新しい人生を生きる感じは少しだけする)。せっかくのチャンス、楽しく書き続けていきたい。

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