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338日目(登下校)

登下校についてのお悩み相談。公園にて。自分の子どもに通学路でちょっかいをかけてくる男の子がいて、何度も危険な目に

わが自治体の登下校

分団で登校するのが、我が自治体の小学生のスタンダードである。一方、下校は学年下校。1、2年生の間は同じ方面の子供達が班を作って帰る。

登下校の見守りは誰の仕事?

登下校中にはいろいろなことが起こる。よそ見して転んだり、道路に飛び出したり、お話に夢中になって渋滞が起きたり。

そのために学校側では下校指導を行う。登下校中に危険な行動があった場合は、子どもが安全に登下校できるように注意を促すのだ。

一方で、これは、学校外の出来事である。地域の住民や保護者が通学路の様子を見て、危険がないよう見守る必要がある。登下校は、今のところ地域と学校が共に見守るということになっている。

教師の仕事

一方で、登下校の見守りが学校の仕事なのか、という議論がある。

通学路を含めた地域社会の治安を確保する一般的な責務は当該地域を管轄する地方公共団体が有するものであることから、登下校の通学路における見守り活動の日常的・直接的な実施については、基本的には学校・教師の本来的な業務ではなく、地方公共団体や保護者、地域住民など「学校以外が担うべき業務」である。
出典:新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について(素案)

これを読んで衝撃を受ける方も多いと思う。通学路での子どもの見守りは基本的に学校ではなく、地方公共団体、保護者、地域が行うと明記されているからだ。

ところが、この素案(以後、文科省の文書にも正式に記載されている)について、教師も保護者もほとんど知らない。

教育委員会の独立性

これにはさまざまな事情がら考えられるが、通学路の見守り問題に関して教育行政の独立性が影響を及ぼしている可能性が考えられる。

文科省の方針に対して、各委員会が独自に運用しているため、実際には通学路に関する見守り、指導の多くは教員に委ねられていることが多いように感じる。

ちなみに我が自治体では、どうやら通学路の見守りは学校と保護者で折半するような形で運用されているらしい(らしいというのは管理職が明言していたからだ)

失われた地域と仕事の行方

数十年前に遡ると、こうした地域の見守りなんかは自ずから生じていたように思う(というか、そういうものを明言しなくても地域の目があった)。

先生と保護者の距離も近く、そのことで弊害があったにしろ(癒着的な?)それはそれで地域が成立するには好条件であったように思う。

適度な距離で、子ども、保護者、学校、先生、地域が協力し合うためにはいかなる方法が必要か、模索していきたい。

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