映画ワンダーランド2『テジュの森:迷い道』
テジュの森へようこそ…
前回もだいぶ書いたのに、まだ書きます。
ボゴミの演じたテジュは
3人いるように思います。
①事故に遭う前の過去テジュ
②ジョンインがワンダーランド申請して
設定したAIテジュ
③意識を取り戻した現実テジュ
①と②は似ているけど、
やっぱり違いますよね。
それはボゴミ本人のインタビューでも
語られています。
ボゴミが、ワンダーランドサービスについて
様々に思考した様子を知ることができます。
ジョンインがワンダーランド申請にあたって
語った過去のテジュについての告白でも
AIテジュとの違いが浮かびあがる気がします。
<ジョンインの告白、過去テジュのこと>
清純な過去テジュが
火のように怒るところも見てみたかったな…🥹
(余談です)
テジュの怒りについて書いてありますが、
AIテジュはまず怒らないように見えます。
怒るところも再現されているのかもしれないけれど本編には出ないので…
過去のテジュについて残りの告白も
とても切なく映画を補足してくれるので
記録します。
なんて眩しいんだろう。。
途中割愛していますが
スジちゃんのジョンインの中で
テジュ像が、とても詳細に出来上がっていて
どんなテジュを愛していて
どんな風に恋しいかが伝わってきます…
脚本に描かれなかった2人の姿を
ボゴミとスジちゃんと2人で補ったというお話でしたね。
ありがとう…
過去テジュにどっぷり触れてしまいましたが、
この先は映画の進行に沿ってシーン別にみていきたいです。
①AIテジュ:ウクレレで歌う「WISH:Wonderland IS Here」
映画の中で私たちが最初に会うテジュは、
いきなり宇宙船の中のAIテジュです。
時間になると
寝坊しそうなジョンインを起こして
あらゆる手立てでジョンインを助けます。
ジョンインを見守るなんと優しいほほえみか…
そして、ボゴミが一生懸命プロモーションしていた歌「WISH」が、
もうこの段階で!出てきてしまう。。。
びっくり。。。
ボゴミが「皆さんもきっと感情移入できると思います」
と言ったシーンですね。
まだ、眠り続けるテジュも見ていなくて、
ジョンインの辛い気持ちにも触れていない段階で
出てきてしまうのには驚きでした…
(ちょっともったいないような😣)
見つめあって歌うシーンが
本当に印象的だけれど、
この時点では、これほどまでに絆の強い二人なんだと
思うにとどまったのでした…(無念です🥲)
②現実テジュの生還と不調和
AIテジュの次に出会えるのが
目覚めた現実テジュですが、
テジュがもう別人のお顔をしています…
同じ人物だけど、
これだけかけ離れた人物に大きく幅を振ったこと
ボゴミも難しかっただろうな…と思いますが、
ジョンインが拒絶するくらいの人物でなければならないのですから
こうもなるのか…とも思います。
それでもリハビリをするテジュと
見守るジョンインのシーンでは、まだ、
二人の間にとても強い絆が見えて
この時のボゴミの表情は
本当に愛にあふれていましたね。
テジュの演技の中でもとても心にのこる
美しい笑顔でした。。。
人柄が変わったように見えても
過去のテジュが抱いていた気持ちを確かに持ち続けていて
本当にいとおしいです…
こんな目で、人を見ることが人生にあるかな。
こんな優しい笑顔があるかな。
しかし…
ジョンインの手料理を食べて「まずい」と言う瞬間。
不調和の始まりが、焦るほど心に刺さりました…
そしてスジちゃんが
「こんなことありますか?」と思ったシーン
他人を家に入れてパーティーをするシーン。
こんなボゴミの演技は初めてですよね…
狂気すら感じる不調和…
笑っているようで全然笑っていないし、
僕は元通りだよ、
また元気になってやっていけるよ、と言いたいのに
「あなたらしくない」と言われて
動揺し不安を隠せない姿…
このエピソードは確かに「こんなことある?」だけれど、
体調不良のジョンインが最大級に疲労を感じるエピソードとして
個人的には、受け入れられるものでした。
さらに…
出かけた自分が忘れていったワンダーランドの端末を持つテジュに
「あさったの?」「思いやってよ!」と叫ぶシーン。
前の稿でもスジちゃんた言っていたように
「セリフが抜け落ちている感じ」が
私もします。
朝ごはんを作ったテジュに「思いやってよ!」だけでは
伝わらないジョンインの気持ち。
今考えるに…
現実テジュと、過去テジュ
(ひそかにはAIテジュ)との乖離に
混乱して苦しめられている自分を知ってよ、
苦しめないでよ、
=理解できないあなたを私に近づけないで…
それが「思いやってよ!」ですよね…
何を思いやるのかと思いました🥲
さらに訪れる、ボヤ騒ぎ…
こちらは私としては
ダメ押しエピソードすぎるなと思ってしまい…
火が出るって相当のことだし、
この程度で済んだことも奇跡的。。。
ボヤ騒ぎについてボゴミはこんな風に言っていましたね。
放火を疑う余地はないと私も思います。
ジョンインも「料理でもしたの?」と言い
テジュは「何もしていない」と言う。
今考えると(再び)
あの部屋で何かあったのは確かなのだから
「何もしていない」というテジュの言葉自体に
問題があるともいえますね。
歩いていくジョンインの隣に並んで歩いて
手をつなぐテジュ…🥲
離れていくジョンインの心
すがるようなテジュの気持ち。
それでもまだ手をつないで歩く二人…
切ないです。
そしてスジちゃんの叫び…
ここもびっくりしたシーンで…
「バルセロナ、好きな都市だろ」と
テジュに言われて
AIテジュもバルセロナについて
最初の場面で話していましたね。
ここはジョンインに寄り添ってみると…
理解できない、あまりにも自分を苦しめる現実テジュ、この人が
やはり自分のことをよく知る、
自分の愛したテジュその人なんだと、
改めて知らされた瞬間なのかな、と思いました。
うーん…また個人的には…
個が強いというか…
ジョンインがまだ若くて幼くて、言葉も足りないように感じるけれど
それがジョンインという女性だったんだなと、今は思うことができます。
長くなりましたので、
もう一稿に続けようと思います。
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