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きっかけ

今日は映画「世界から猫が消えたなら」を観た。   小説は以前に読んで、とても好きだったけど映画は観たことはなかった。

母親は佐藤健が好きで"せかねこ"を観たらしく、以前 感想を聞いたところ「なんか、いまいち」と言っていたので、それを間に受けて私は観るのをやめていた。

久しぶりに家でひとり、暇だったのでAmazonプライムにあったので"せかねこ"観ることにした。

私の感想は「小説も良かったけど、映画もいいやん!」映画を観ながら、たくさん感じることがあったし、考えさせられることもあった。とてもいい映画だった。

…これが「いまいち」だと、、

思い返せばいつもそうだったな。私が「これが好き」と言ったものは、あまり共感してもらえず「そんなのがいいの?こっちの方がいいで、やめとき〜」      だから、共感してもらえた時の喜びは倍だった。   相手の顔色を見るようになったんだとも思う。

"真面目でいい子"するのが当たり前だった、だから反抗期も無かった。あの頃は期待に応えるためだけに努力をしていた、ただ認めて欲しかった。自分が自分を理解していないから、"ありのままの自分"というよりも自分を殺して"理想の自分"でいることが多かったなと思う。 学生時代は苦労したし、拗らせてた。

それは社会人になるまで気づかなかった。社会にでてやっと壁にぶち当たるようになり、ようやく自分に心の声が聞けるようになった。「なんのために働いてるの?」「なにがしたいの?」はじめは全然わからなかった。

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人に相談するのことが苦手な私が、唯一気軽に話せたのが大学生の時からの担当美容師"樋口さん"。美容師なんて誰がやっても同じ(失礼)だと思っていた私の概念を覆した人。彼は髪の扱いはもちろん、お話がとても上手だから自然と話したいと思ってしまう。

ある日「猫をもう1匹飼いたい」と彼は話した、何気ない会話だった。2ヶ月後に行くと「猫もう1匹増えたんですけどね〜」っと当たり前のように話し始めた。私にとっては、とても衝撃的だった。「…そんな軽率に猫って飼うものなの???こんな人、知らない、、」

話を聞いてると、彼は自分のやりたいこと、欲しいものをどんどん口にしては行動を起こして現実化している。私とは正反対な人、気がつけば尊敬していた。

その行動力に憧れて、心のブレーキを緩めて、私はやりたいこと、欲しいもの、素直な気持ちに応じるようになった。それだけで見える世界が少しずつ変わり始めた。

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「一生日本にいる!」と断言していた私が、ある日から海外にも目が向き始めた。そう簡単に海外には行けないから、せめて英語を学びたいと思い、英会話カフェに通い始めた。英語は無茶苦茶だけど、会話が成り立っていたからとても楽しかった。

ある日、英語で「なんで保育士になったの?」と聞かれた。私は「子どもが好きだから」としか答えられなかった。あながち嘘ではない。日本語では「小さい頃からの夢だったんだ〜」とかなんとか曖昧な答えで流れる。英語はそうではなかった、「そうなんだ?」とあまり納得いってない表情をみせた。

それを機に「なんで保育士になったっけ?」と自問自答をするようになった。綺麗事ばかり並べる自分と仕事が楽しくなくなっている現実とのギャップにもどかしさを感じるようになった。

自問自答を繰り返していくうちに、本当の答えにたどり着いてしまった。心の奥底に眠っていた本当の気持ち。「本当はどうしたいの?」と自分に問いかけてみるが、わからない。

でも、「自分が在るべき場所ではない、ここは危険」と自分の本当の声が聞こえるから無視はできない。   もはや、「アナと雪の女王2」のエルサ状態(笑)

悩んだ末、仕事を辞めることにした。

もちろん、一番初めに"辞めようと思う"と話せたのは、樋口さんだった。他人の人生だからってのもあると思うけど、肯定的に受け止めてくれた。とても嬉しかったな

「次はなにしたいの?これからが楽しみですね〜」  ポジティブな言葉が嬉しかった。前を向けた瞬間

両親になにを言っても理解してもらえないことはわかっていた。だから、なにも話さなかった。

映画を観てから再び確信した。

感覚の違いが大きすぎる。             本当に「わからない」んやもん、仕方ない。
親だから"わかってもらえる"なんて無い、と。"諦める"じゃなくて、違いを受け入れることにした。

未来がわからないのが不安やし、失敗するのもこわいけど、せっかくはじめの一歩を踏み出せたのやから、引き下がりたくない。
自分の人生、自分で考えて自分で決める。      他人の意見を聞くことは大切、でも鵜呑みにしない。 自分の目で見て心で感じ、知る。          誰のせいにもしたくない、責任持つ。

自粛生活のおかげで自分と向き合う時間が増えて、人と本音で話すことができるようになったり。過去を振り返ったり、未来を想像したり。なるべく否定はせず

今までの"続き"じゃなくて、1からやり直すつもりで。 誰に何を言われても、夢は叶えたい。まだもう少し自粛は続くだろうけど、気持ちは負けたくない!!


人生楽しみたいから、前を向く!!

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