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脳科学系の本を6冊読んで考えたこと。

2020年も半分を過ぎましたが、1〜6月に読んだ『脳科学、心理学系の書籍』を
「本屋でペラペラとめくって分かったような気になる」ようにまとめてみました。

①女性脳の特性と行動 ──深層心理のメカニズム

英語を翻訳した本なので読みづらい点はあるかと思いますが、興味深かったです。

簡単に言うと、女性が怒ったり精神不安定の鬱っぽくなったりするのって、『全部ホルモンのせいだ』って書いてあります。皆さんご存知の通り女性には生理周期があり、その周期によって性格、ひいては行動まで変わります。私もPMS(月経前症候群)があるので、自分がイライラしたときには生理前かどうか疑う癖をつけました。(ルナルナが非常に便利)

不安定な行動を変えるために必要なのはセロトニン、プロゲステロンの調整をする内服薬(低容量ピルなどがそれにあたります)だ、と記載があるので、自然治癒したいと考える方には疑問が残るかもしれません。お医者さんが書いた本だということを念頭に置いておくべきかも。

必要な時に「低容量ピル」という選択肢を持っておくというのは有効だと思いました。


②脳を最適化すれば能力は2倍になる

脳内物質をエヴァンゲリオンの登場人物に置き換えて記載されている部分などもあり、とっつきやすい、読みやすい本です。

「 幸せになる方法 = ドーパミンを出す方法 」と定義されている部分は筆者が記載している通り夢のない話だなと思うところもありましたが、ドーパミンを出す方法自体は目的を達成すること、その目的を設定することという、意外と単純であることに驚きました。

仕事の精度を上げる方法とタイトルにもありますが、管理職の方が読んでも面白いかもしれません。


③ナチュラル女子脳がやってきた

男性管理職に向けて書かれた本です。

②の本の内容と違う部分としては、女性は細かいゴール設定をさせられると免疫力を落とし、やる気は激減するということになる。では、なぜ女性はそうなるのか、という原因を女性の生き方から紐解いています。

女性活躍推進と掲げられても女性管理職が増えない原因は、女性の評価が上がりづらい会社ルールがあるからか、と納得しました。これを読めば会社のルールの変更を提案しやすくなるかもしれません。


④成熟脳

とても面白かったです。

黒川さんの著書は読みやすく、恋愛論を脳科学的に説く部分があることから、脳科学を身近に感じることができます。

年齢差のある人との交流の仕方が書いてあるところも個人的には好きでした。
「脳の発達のピークは20歳まで」と信じている人はぜひ読んでみてください。年長者を敬う気持ちがムクムク湧いてきます。


⑤空気を読む脳

テレビでもよく見かける中野さんの著書です。

個人的に面白かったのは、普段誰かのために自己犠牲をいとわず真面目に働いている人はきっかけがあると誰かを糾弾しやすいということろ。

体が弱く、出産後の子育て期間が長い人類は、空気を読み、集団の中で生きていく方法を見出してきたとされています。

集団の振る舞いの理由はマーケティングなどにも役立ちそうだなと思いました。


⑥アルジャーノンに花束を

小説ですが、「頭が良くなった先」を描いたストーリーとして非常に面白かったので紹介します。

勉強をして頭が良くなったとしても、この物語の主人公のように人を信じられず、人に感謝しないと幸せにはなれないということを痛感しました。

脳が良くなるための書籍ばかり読んできましたが、最後には人とのつながりや感謝というところに落ち着いた(?)のは自分でも想定外でした。


まとめ

脳科学に興味を持った理由は、「引き寄せの法則」を学べるかなぁ・・・と思ったからです。
6冊読んでも「引き寄せ」なんて一言も記載はありませんでした。残念。


しかしながらその結果を得てしてもまだ読み足りない、面白い、人間の行動の原理はこれだ、と発見することが面白かったです。

私は女なので「女性脳の働き」については今後も勉強していき、自分の脳くらいはコントロールできるようになりたいなと思いました。

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