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反戦デモに参加してきた

2022年2月26日(土)13:00- 渋谷ハチ公前広場で行われた反戦デモに参加してきた。今回は、

・ほんの少しの現地リポート
・このデモに対するいくつかの疑問とその説明
・今後デモに参加したい方に向けた簡単な「参加の手引き」

みたいなものを書きたい。

現地リポート

私は10分前には到着していたが、とにかく人が多かった。メディアも多かった。
何年か前に日比谷公園で行われた香港を支援するデモも人が多かったが、その時よりもメディアの数は3倍以上いたと思う。

参加者は、意外と中学生や高校生と思しき制服の子もいた。
間違っても学生紛争みたいなのではない。普通にスマホでゲームしていそうな子が何人もいた。グループではなく、一人ないし二人で参加といった感じだった。
大学生も多かった。それもイマドキのお洒落な大学生。

通りかけの人が飛び入り参加するケースも多かった。今回のデモはデモ行進のないタイプだったので、途中からでも参加しやすかったと思う。

日本人のほか、明らかに肌の色や髪の色が日本人らしくない人も多かった。

本当は15時まで2時間の予定だったが、あまりに参加者が多くなりすぎて危険と判断されたとのことで途中で解散となった。
確かに、もう少しでJRの駅まで人が溢れそうだったし、スクランブル交差点にも人がはみ出しそうだった。そもそもJRの駅を背にして向こうの道路が見えなかった。

そもそも日本人は自分の意見を言わない人が多い。そういう国民性だから、デモに参加するなんて、それだけで何か特別な思想を持った人と思われるかもしれないと思うかもしれない。
そんな日本人が大量に参加していたのである。

いくつかの疑問

このデモに対する、ありがちな疑問にこたえたい。

デモの主催者は?

今回のデモは、在日ウクライナ人有志が主催者である。そして、ウクライナ大使館のTwitterで情報が提供されていた。
どこかの政党の議員さんが参加していたそうだが、そういう日本の政党には関係ないデモであった。

ロシア大使館の前でやればいいのに

これは私がTwitterの書き込みを調べて知ったことなのだが、何日か前にロシア大使館の前で行ったのだが、日本の警察がロシア大使館前でのデモのやり方に口出しして一度に5人しか参加できないようにしたという。それで仕方なく場所を変えたとのこと。
その後もいくつかの団体がロシア大使館の前でデモの申請をしたそうだが、日本の警察から許可が降りなかったとのこと。

今回のデモが予定の半分の時間で打ち切られたのも、日本の警察の判断であることを付け加えておきたい。

日本でやる必要あるの?

黙っている・何もしないのは、黙認したのと同じである。だからこそ今、世界中で大規模なデモが行われている。
そもそもデモとは、デモンストレーションの略である。アピールしてナンボである。

密になって大丈夫?

後ほど書くが、デモにマスクは必須である。
健康に自信のない方・感染する自信がある方は参加されないほうがよろしいかと…というのは半ば冗談で、そもそも色々なリスクを犯してでも「訴えたいこと・訴えないとならないこと」だからこそ参加する。

応援はしたいけど参加はちょっと…

〇〇日の〇〇時にどこでデモがある、という情報をSNSでシェアするのも立派な応援である。コメントなしでも構わないが、ほんの少し「いつか遊びに行きたい」とか「学生時代の留学生〇〇は元気かなぁ」なんて一言あると、随分違う。

今後デモに参加したい方へ

基礎知識として、デモは自分が主催者にならない限り、飛び入り参加OKである。ただ、強いメッセージを発するためにも、予め準備しておいたほうが良い物もある。

マスク

万が一、デモが警察と衝突した場合(例えば解散命令に従わず警察がデモ参加者を逮捕するような場合)、マスクで顔を隠していると多少は警察に逮捕されづらいそうな(そういう危険なデモに参加した経験がないので、聞きかじりの情報で申し訳ないが)。

今回はウクライナの国旗の色に合わせて青や黄色のマスクが目立った。
ちゃっかり私も写真の通り、下は黄色、上は青にしておいた。

プラカード

参加者の少ないデモの場合、主催者が参加者にプラカードを貸し出すこともある。
今回のデモでは、有志の方々により、セブンイレブンのコピー機に番号を入れるとスローガンの書かれたウクライナの国旗を1枚60円で印刷できるようになっていた。それも、いくつかのデザインから、好きなスローガンを選べるようになっていた。

なお本当は、私はロシア語で「プーチンはステイホームを!」みたいなジョーク交じりのものでも用意したかった。しかし文字数の都合もあって、写真のように「プーチン反対」という手書きのプラカードを用意した。
これは、スーパーマーケットでもらえるダンボール箱を裏返して、所々ガムテープでとめて作っている。塗り方が下手だが、マッキーとかプロッキーみたいな太いマーカーを使って重ね塗りすることで、太い文字を描いている。
今回は1.5Lのペットボトルが入っていたダンボール箱を用いたが、もしトイレットペーパーの入っていたダンボールのような大きなのが手に入るなら、黒いガムテープを貼って文字を作ったほうが簡単だと思う。

ちなみに、このダンボール製のプラカードは、手のひらで叩くとポンポンポンポン…と太鼓のような、なかなか良い音がする。
デモの主催者が自分達の宣言を読み上げた後や、国歌を歌った後など、拍手をするタイミングがある。そこでこのプラカードは、掲げたままポンポンポンポン…と叩くのに実に都合が良かったりする。

(追記)NHKのニュースサイトの記事に、きちんとこのプラカードが写っている。
なお、ちょうどうまい具合に私の顔は写っていない。というのも、私は念の為、メディアのカメラが自分から見えない場所に立っていたので。

水分補給用の飲み物

このご時世がゆえに、今回はそれほど発声する機会は少なかったが、デモではスローガンをみんなで唱えることがある。大抵の場合、主催者がスピーカーでスローガンを言った後、それを参加者がリピートする。
行進のあるデモの場合は、行進しながらスローガンをリピートする。もし2時間のデモ行進だと、サッカー観戦よりも水分とエネルギーを消費するだろう。感染症よりも脱水症状や熱中症のほうが頻度は高い。余計な負担を医療機関に描けないためにも水分補給は欠かせない。

スローガンを大声で連呼する場合や、デモでスピーチを行う方は、のど飴やキャンディがあると良いかもしれない。

服装や持ち物の規程

今回のデモでは「ウクライナの国旗を持っている人はなるべく持ってきて」という具合だった。私の参加した香港支援のデモでは、黒い服・黒いマスクが指定されていたことがある。
「なるべく」という程度なのか、「必ず」なのか、きちんと説明を読んでから参加したほうがよろしいかと。

まとめにかえて

今回のこの note が、デモに参加してみようと思う方のお役に立てば幸いである。
どこでデモが行われるかは、今はネットで調べられる。便利な時代である。
最初は遠巻きに見ているだけでも良い。プラカードも持たず、声も出さずに、ただ立っているだけでも良い。私も自分が主催者になったことはない。
繰り返すが、何もしないのは黙認したのと同じである。

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