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楽しいプランニング① 玄関土間編

今回の記事では、我が家の玄関の間取りがどのような経緯で決まったかについてご紹介したいと思います。

我が家が求める理想の玄関


以下が我が家が玄関に求める要望です。

・ 自転車(2台)を収納するスペースが欲しい。
・ 自転車整備やDIY作業のために土間を広くとってほしい
・ アウトドアグッズを収納するスペースが欲しい
・ レインコートをかけるスペースが欲しい(雪国では必須)
・ 玄関に全身鏡が欲しい(お出かけ前の最終身だしなみチェック)

私は自転車が趣味で、結構いい値段の自転車に乗っています。海も近い地域なので、外に自転車を置くとすぐに錆びてしまいます。
なので妻の分も合わせて2台の自転車を室内に保管したいという無理難題を要望していました。

風除室つきのファーストプラン


そして上がってきたのはこちらのファーストプラン。

ファーストプラン

コンセプト

・ 自転車の収納スペースとして玄関扉の前に風除室を確保。ウッドデッキに段差(ベンチ)を作り、その下に自転車のタイヤを収める。これにより自転車が玄関扉への通行の邪魔にならない。
・ 玄関土間内のベンチは収納を兼ねており、工具などを収めておくことができる。ベンチに座って自転車のメンテが可能。
・ 奥の土間収納に棚・洋服かけを設置し、カッパやコート、アウトドアグッズを収納して置ける。この収納からも室内に入れるので、家族用の玄関としても使える。

どうでしょう。今見ると悪くないなーと思います。風除室は海沿いの風の強い地域ではよくみられる仕様で収納にもなります。玄関奥の収納も合わせると、こんなに土間面積がある家はなかなかないでしょう。これなら室内にも自転車を置けますね。
しかし、当時の私はこれでは納得しなかったのです・・・

ファーストプランの問題点


私がこのプランで気になった点が以下の3つ。

・ 下駄箱にアクセスするために土間に出る必要がある。靴を取るために下足を履かないといけないのは面倒。
・ ロードバイクはタイヤが大きいので、ウッドデッキのベンチ下に入るか不安。ロードバイクはドロップハンドルだし・・・。入らなかったら通行の邪魔になりそう。
・ 玄関扉が延焼ライン上にあるため、防火仕様にしなければならない(我が家は準防火地域)

なんというか、せっかく斬新なアイデアを提案していただいたのに、「いや、こんだけ土間広ければ自転車なんて壁にフックでも取り付けて吊るせば良くね?」とか「ベンチに工具収納したら、座ってる時工具取れないじゃん?」とか思ったりして、なんとなくしっくりこなかったんですよね・・・。

一番不安だったのは下駄箱の位置と大きさ。私も妻も、普段用の靴に加えて登山靴やランニングシューズなどかなり靴を持っていたし、これだと帰宅時に下駄箱に収納するのがめんどくさくなってしまうと想像してしまったんですよ。

この後、それはもう何回も何回もプランの修正をしてもらいました。何回もやるうちに、いや、もうこれ自分で考えるしかないわ、と最終的にはノートに玄関の間取りを描きまくって徹夜して考えたりもしていました・・・。


完成プランはL字型の玄関土間


そんな苦労を重ねた結果、完成した玄関の間取りがこちら。

完成プラン

・ 玄関土間をL字型にすることで玄関扉を延焼ラインの内側に移動。
・ 下駄箱は小さ目だけど、床からも土間からも靴が取れる。
・ ベンチの代わりに天井までの高さの棚を設置。使用頻度の低い靴や雑貨を置く。
・ 自転車は広い玄関ポーチ(外)か土間へ。土間がL字なので自転車を置いても通行の邪魔にならない。
・ 玄関入って左の壁に全身鏡を設置。

完成当時のおしゃれな写真


いや、土間がさらに広くなっとるー!そのせいでリビングが狭くなっとるやないか!!と言うツッコミが聞こえてきそうです・・・

正直、土間の形以外はファーストプランからあんまり変わってないんですよね。でも、ここまでくるのに異常に遠回りしたんですよ。長いし恥ずかしいので経緯は割愛しますが・・・。設計の方にはめちゃめちゃご迷惑をおかけいたしました。

実際の使い勝手は?


現在の玄関の写真がこちら。

現在の玄関土間の様子

壁には有孔ボードを設置し、ヘルメットや自転車用バッグなどを吊るしています。自転車は2台とも室内土間に置き、外のポーチには棚を置いて園芸用品やカーメンテナンス用品を置いています。土間の床は大谷石で仕上げてもらいました。

L字型土間って、実際使い勝手がいいんですよ。土間をただの「通路」としてではなく、「作業スペース」として使えるんです。夏も冬も快適な室内で自転車いじりや植物の植え替えができるのはとっても便利です。

奥の収納部屋はこんな感じ。

玄関奥の納戸

(物が多くてすみません・・・)棚を取り付けれるように、壁はあえて構造用合板にしてもらいました。引っ越し前から使っていた無印良品のユニットシェルフを置き、コート類や工具、アウトドア用品を収納しています。こちらにも有孔ボードを取り付けて、掃除道具、バッグやキー類、タマネギやジャガイモなども吊るしています。

玄関で後悔しているポイント


このL字型の土間、自分的にはほぼ満足なんですが、「こうだったらもっと良かったかも」と思う点がいくつかあります。

・ フローリングの角に躓くことがある
L字にしている分、フローリングが土間へ直角に飛び出していて、うっかり足を引っ掛けてつまづきそうになることがあります。フローリングの角を少し切り落とすとか、下の写真のように土間とフローリングの境界を斜めにすれば良かったな、と思います。

出典:https://www.kurashinokobo.com/works/works-keyaki/

・ 土間に傾斜がついていてDIY作業に不便
排水のためなんでしょうけど、奥の納戸から玄関扉まで、土間に緩やかな傾斜がついています。でも、水平な台をの上で作業したい時、不便なんですよ。・・・納戸の床だけでも水平にしてもらえば良かったかもしれません。

・ 玄関土間の開戸収納の扉を開けると、納戸の電灯スイッチに当たる
靴を取るために扉を開けるとスイッチにあたり、納戸の電気が点灯してしまいます。地味に気になる。

そこまで気になるほどの後悔はありません。自分的には85点くらいあげたい玄関です。残りの15点は、これからの自分の努力と工夫次第ですね・・・


広い土間はとってもおすすめ!


我が家は土間を含めて35坪程度のコンパクトな家です。リビングを狭くしてまで土間を広くするなんて異常かもしれませんが、全く後悔していません。玄関土間は多用途に使えますのでみんなにおすすめしたいです。自転車収納やDIY作業はもちろんのこと、べンチを置いて来客とお話しするのもよし、自宅で何か商売したくなった時にも、SOHOとして使うこともできるのです(やらないけど)。


ところで、ファーストプランと完成プランで、玄関以外の部分も大きく変わっていることにお気づきでしょうか・・・

次回以降、その辺のことも記事にしたいと思います。
また読んでくださいね!

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