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ちいさな言葉の欠片たち(エッセイ)

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あの日のあの言葉って、納得いかないんだけどとか。誰かが言ったちょっといいなって言葉を紹介しながら、まるで日常なエッセイや日記書いています。
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#文章

おじさんの時間、星野道夫さんの時間。

(ソーシャルディスタンスな日々よりずっとむかしの日記より) 目の前に座っていた人が、はら…

僕らの「ら」に会いたくなって。

なかなかnoteに遊びに来れなくて。 またちょっと夜な夜な来ています。 いま部屋にひとり。 母…

じんせいを人生と書いてみたい、8日間だった。

ずっとnoteもおやすみしていて。 メンタルも弱っていて。 メンタル補強してからじゃないと、…

noteがなければ、家族と出会い直せなかったかもしれない。

今日noteがはじまって10周年だと知った。 10年前にはnoteを知らなかった。 SNSにはなにひとつ…

その日の気持ちも映りこんでいる、スマホの写真たち。

SNSではプライベートで、ご飯を撮って 投稿するということが今は当たり前だけれど。 2022年か…

まちがいを愛してる人生。#吞みながら書きました。

マリナ油森さんの企画が大好きで。 #吞みながら書きました このお知らせnoteがマリナさんか…

家族って減点ゲームじゃなかったんだと、知った。

熱い心はもうどこかに置いて きたのかもしれない。 昔もっていたかもしれない野心とか 負けん気とか。 熱すぎたり、自己顕示欲が過ぎたりして 自分のバランスを崩しがちだった あの頃からしたら今はとても 静かな心なのかもしれない。 母が倒れてから、日常がすこしずつ変わって いった。 ふたり暮らしが独り暮らしになった。 ごみの量が減った。 電気代も半分になった。 新聞を読むのがわたしだけになった。 咳をしてもひとりになった。 プチ断捨離をしていたら不燃ごみが ふえていった。

雨の日の図書館とことばたち。

若い頃は本が嫌いだった。 唯一読めるのは谷崎潤一郎の『痴人の愛』 だけだった。 それが中…

アカウントひとつ消したら「じぶん」が戻ってきた。

アカウントというものをはじめて持った時の ふしぎな感覚をまだ覚えていたりする。 本名を消…

3万円で静けさを買った。

夜、さまざまなスイッチを 消してしまうと、 静けさが訪れるはずだった。 独り暮らしを始めて…

SNS、秒の言葉、秒の気持ち。

スマホって手のひらから生えてるんですか? 時折そう言いたいじぶんがいた。 朝もスマホのア…

家族の言葉。

今日もわたしたちのまわりには ひどい言葉も、やさしくみえる言葉も ぶっきらぼうだけど、沁み…

咳をしてもひとりを想う夜。

少し前、ひとりで風邪をひいていた。 咳をしてもひとりっていう句を若い頃 聞いた時は、だから…

「僕と目をあわせてくださいませんか」という言葉に出会って。

この間、デパ地下で夕ご飯を探していた時に。 新潟から来てお魚を売っていた方がいらっしゃって。 なんどかそこをぐるぐる回っていてちょっとその場から 離れた時に 「お願いですからぼくと目をあわせてくださいませんか」 って声が聞こえた。 大阪弁の人懐っこさで道行く人にとにかく懇願していた。 え? 聞き間違ったかなった思って。 もう一度聴いていたら、もっと大きな声で 「お願いですから、ぼくと目をあわせてくださいませんか」。 ってやっぱりひたすらに言っていた。 通路を