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ちいさな言葉の欠片たち(エッセイ)

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あの日のあの言葉って、納得いかないんだけどとか。誰かが言ったちょっといいなって言葉を紹介しながら、まるで日常なエッセイや日記書いています。
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2021年3月の記事一覧

葉桜をみながら、いつか葉桜になるときを想っていた。

3月のいちばん最後の今日。 もう別れは十分だからと思っていたけど リアルでまたひとつお別…

あの人の名前をみても、漢字が並んでるだけだって思えるようになった。

その人の名前をみるたびに、どこかで心がいやに、 微動する感じがむかしはずっとしていたのに…

悲しみのひきだしの隣りは、幸せのひきだし。

悲しみを入れておく引き出しのラベルには 番号は書かれていないけど。 昨日の夜、またその引…

好きな本とか映画とか、誰かとずっとシェアできなかった。

わたしはずっと昔からSNSやってこなくて。 このnoteがはじめてだったから。 どうしてやって…

歌詞のない曲に、ひたひたに身を染めて。

今日はとても晴れていた。 そして今のわたしには何か吐露したいことなど なにもないので。 …

わからない。って言ってこなかった。わからなかったのに、言えなかった。

小さい頃、学校の授業を聞いていてあまり わかっていなかったのに、わからない人って 先生が…

鬱っぽいのに笑いたくて、落語を聞いたあの春の日よ。

どこか雑踏でも駅でも思いがけず誰かと 出会いがしらするときって、ちょっと 困ってしまうけど。 ゆずりあうときに、スムーズに流れに 乗りたいときがある。 スムーズに乗れた時は、お互い言葉を 交わさないのに、無言で今のタイミング とてもオッケーでしたねって気分に なったりする。 いつだったか、上野の駅を歩いている時のこと。 今から階段を下りる人達が出口へと急いでいた時に、 今から階段を下るという寸前で、向かい側に同時に その階段を下りる男の方と出会い頭した

卵の殻を破壊せずに生まれてみたい。

料理はあまり上手じゃないかもしれない。 誰かにふるまうことにちょっと自信がない。 だから…

春は、まっすぐ誰かのことを想ってみたい。

春っていつも春から逃げてたなって思う。 春が通り過ぎるのをいつも待っていた。 春が過ぎさ…

小説「香水」を読んでる。花の匂いって言葉なんだと思った。

明日雨が降ります、降るかもしれません というアナウンスを聞くと、すこし落ち着く。 そうか…

『春と修羅』。未来って明日の朝のことぐらいでちょうどいいって思った。

家の近くにパン屋さんがあるのはある意味 理想だった。 パンだけは、いきつけのお店で買いた…

書く時の救世主が、PR誌『花椿』だった。

note以外でも月に3度ほど日記を書いている。 もう20年ぐらい前から。 これが書けない。 書…

藤沢周『スミス海感傷』に、つみの意識がよみがえる。

あれは、引っ越しの前前日のことで。 引っ越しのおまかせパックだと高くつきそうだから、 自…

好きだから、心ぜんぶ知らなくてもいいのだと知った。

書きたいことが、さっきまでちゃんと輪郭をもって あったはずなのに、 もうこうやってDellの前に座ってしまうと、 見失っていた。 隣の部屋から、ここに来るまではほんの何秒なのに、 とりあたまのように忘れてしまう。 鳥頭のように忘れるってみんな言うね。 私の周りではよく聞く。 ニワトリに悪いなって思いながらも言ってしまう。 春。 今日わたしの住む町は春でした。 春ですね。春ってやっぱり苦手で。  体感的にはまだだなって時、まだ寒いままで いいよって思っ