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タイガー・ジェット・シンから直接聞いた「老けない理由」

初めてタイガー・ジェット・シンと闘ったのは、ハッスル時代だった。

シンがどういった経緯で参戦に至ったかは忘れたが、ハッスルの母体でPRIDEを運営していたドリームステージエンターテイメントは、格闘家やレスラーの分け隔てなく「リングに上がる選手は神様だと思え」という教育を社員に徹底させるほどのプレイヤー至上主義会社だったので、そのあたりがシンの心を捕らえたのではあるまいか。そう考え、ネットであれこれ調べてみると、やはり「私に対するリスペクト」が理由で参戦を決めたというインタビューが見つかった。御存じの方も多いと思うが、シンはカナダで星の数ほどのホテルや会社を経営しており、地元の街にはその名前を拝した通りがあるほどの名士であり実業家である。なので大金を積まれようとも、意志にそぐわないことには決して動かない人間。そのあたりが今回のお話における最重要ポイントとなってくる。

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