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プロレスの真骨頂とは

二日前の夜、うちからすぐ近くの箱崎宮という神社で絶賛開催中の「放生会」にいってきた。博多三大祭りの一つ。長い長い参道に数百件と連なる露店。タコヤキやあんず飴や金魚すくいはオッチャンとなってしまったこの歳ではどうでもよく、お目当てはいまどき珍しい見世物小屋とお化け屋敷である。以前に見世物小屋へいったことがあるという、めんたい☆キッド選手からは「鼻のこっちから入れた紐を反対から出したり、見世物小屋というより奇人の館といった感じです」と聞かされていたので、いまの時代に即したソフトな見世物小屋であろうとあらかた予想。それでもかつての日本のエンタメの真骨頂から何を学ぶことができるのか。

凄まじい人出。確実に何万人もいる。ちっとも前には進まない人垣をかき分けるようにして、お化け屋敷と見世物小屋の並びにようやく到着。おどろおどろしい「お化け屋敷」の看板。その隣の見世物小屋のひさしには、なぜか「見世物まつり」と表記されている。おそらくそれを無視しては生きていきにくい世の中になってしまったコンプライアンスとかいうクソ理由からなのであろう。

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