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134、旅を終え、小鳥ロビン(コマドリ)の正体を知る。

不思議な旅を終えて、学校の最終週が始まった。

濃厚な週末だった・・・。そんな思いでいっぱい。


授業が始まり、「Tell me about the weekend!」から始まり。
ネタがまとまらず参った。

みんなは普通に

「家でYouTubeをみて、夕方からパスタを作って酒飲んだ。」
「シティに行って新しい服を買った。疲れてすぐ帰って寝た」
「友達と、カフェに行った」

と超シンプル。

私の場合・・・

・ブライトンに行ってセブンシスターズを見た
・ブライトンで映画Quadrophenia(さらば青春の光)に出演したベスパに乗った

・グラストンベリー・トーに登った
・チャリス・ウェルガーデンのジョン・レノンとゆかりのあるベンチに座った
・謎の乱交パーリーを見てしまった
・魔法使いが街にいっぱいいた


・・・・・・
多すぎる!でも時間がないので、絞ることに。

ブライトンのセブンシスターズもQuadropheniaも誰も興味ないだろうと却下。

グラストンベリー・トーもチャリス・ウェルガーデンもみんな存在すら知らないだろうと却下。

残るは乱交パーリーvs魔法使い

イタリア・スペイン系には前者がウケそうだけど、感想とか追求されたら、非常にめんどい。

ということで、
勝者・魔法使い!!!8888

「グラストンベリーという南西の街に行きました。そこは、魔法使いの街と呼ばれていて、本当に魔法使いがたくさんいました。魔法使いが経営しているお店がたくさんありました。」

みたいに話してったら、全員目がテン。。。。

そらそうだわな。と我に返る。

アホな子と思われても仕方ない内容やしな。


先生も「グラストンベリーはフェスがあるとこだけど行ったことないな。えそれアトラクションとか観光ショップじゃなくて??」

「本物です。実際に、魔女や魔法使いという職業が存在していて、その街で修行もできるそうです。」

「へんなの〜」

と、悲しい結果に。笑

先生がうまい具合に「いつか自分の目で確かめてみるよ」
と言って、話は終わり授業に入った。


あっという間に授業が終わり、家に一度帰ると珍しくハウスマザーが家でのんびりしていた。

「アンジー。こっちにおいで。お茶しましょ。」

捕まってしまった!

一度話すと止まらないハウスマザー、癇癪持ちのハウスマザー。
本日はもう、外出できないなぁ〜と諦めつつ、リビングに行った。

「あなた、昨日どこ行ってたの?私が寝る頃は、まだ帰ってなかったから。あなたはいつもどこかに出かけてるわね。」

「南西のほうに行ってました。」

「あら、何しに?」

”何しに?!た、旅?”

「観光です。」

「そうなの。ほんとよく出かける子だわ。賢い証拠よ。」

「そこでガーデンに行って、ロビンを見ました」

と写真を見せた。

「!!!!!なんてことなの?!もうロビンがいるの?まだ9月よ!!!私は、この鳥が大好きなの!!でも、もう見るなんてありえないわ。」


「そうなんですか?」

「そうよ。この子は冬の小鳥で、クリスマスがやってきたことを知らせる鳥なのに、9月なんて早すぎるわ。しかも南西でしょ?スコットランドとかならともかく、ありえない。あなたすごいわね。」

へぇ〜と思った。
でも確かにロビンは存在したんだよなぁ。。。

「この子、とっても頭がいいの。それに優しさの象徴でもあるのよ。イギリスの国鳥だし、イギリス人はみんなロビンが好きなの。

知らなかった。

「あとね、知ってる?その子なんで胸がオレンジか。むかしね、イエスが十字架に張り付けにされたときに、イエスが血を流して弱っていくところをロビンが見ていて、最期までイエスを張り付けにする杭を抜こうとしてたからなの。イエスの血が自分の体に付いて顔から胸まで真っ赤に染めまっても、杭を抜こうとしてたのよ。
優しいでしょ?
そしてずっと一緒にいたんだって。」


驚いた。そんなつながりがあるなんて。なんて素晴らしい小鳥なんだろうと。
(あくまでハウスマザーから聞いた話なので専門的に正しいかはわかりません。でもこういう認識を持つ人もいるのは事実です)


「それからは、生と死に関する物語や作品にはよく登場するわ。生や、優しさとしてね。」


私は、そんなロビンに出会えたことに幸せを感じた。
9月はありえないと言っていた。だからもしかすると、本当にエンジェルさんの化身なのかもしれない。

ハートのチャクラ 、癒し・優しさ・母性・愛の象徴なのかもしれない。そんなふうに思えて仕方がないのだ。

それからますます、ロビンのことが今でも愛おしい存在。


その日は案の定、ハウスマザーの餌食となり夜遅くまで話を聞くのだった。


プロポーズまであと362日

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