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41.タモーショナル、タモパシー、タモリズム

毎日が楽しくて、毎日が新鮮だった。
1日1日が充実していて、1日がとても長く色濃い日が続いていた。

この日はロンドンの中心地にあるThe Photographers' Galleryで、ギャラリーツアーの写真好きと集まっていた。


いかにも芸術家らしいオシャレで可愛い女の子、キャリーさんが中心になって5人ほど集まった。みんなで展覧会を見るのだった。

その後、ギャラリー内のカフェで感想を述べていく。
私はなんせ言葉の壁が厚くて、みんなの会話を聞き取るのが必死だった。
感想を求められると、言葉が詰まってしまった。
けど、みんな優しく「ゆっくり話せば大丈夫だよ」といって聞いてくださった。

すぐに集まりは散っていった。
書籍コーナーで日本人の若手写真家の写真集が注目作品として置かれていた。
名前を忘れてしまったけど、女子大生が学生中に作った作品が写真集になったものだった。

すごいエネルギーと、自分・個性が爆発していた。その作家さんは、自分のことが大嫌いで、なぜそんなに嫌いなのか?を追求して作品を作っているという。こんな醜い自分が大嫌い。という気持ちの奥に見つけたのは自分への愛だった。
そんな内容だった。
好きすぎて、自分のことが嫌いなのだという。もっと可愛くいたいのに、全く可愛くない自分。
もっとスタイル良くなりたいのに、理想とは程遠い体。キラキラしてない自分。

写真に投影されてるか?といえば、よくわからなかったけど、作品を作った動機から漲るパワーに、圧倒された。

芸術ってすごいです。

そして日本でも世界でも大人気のアラーキーの写真集を手に取って、中をパッと開くと。。。

なんと、タモさんの写真が。!!

「あ、タモさん。」

涙の前に、タモさんの4文字言葉が溢れた。

多くの写真集のある中、そして天才荒木経惟ことアラーキーの作品集なんて、図書館ができそうなくらいの作品量なのに。その中で、この一冊のこの、一ページに巡り合うなんて!!もうアンジーのタモ愛がなにかテレパシーを発したに違いない。

アンジーさんはタモさんの番組はなんでも観ていて、笑いが足りないときはYOUTUBEでタモさんの動画で笑いの注入をしていたくらいタモリスト。
会社入社時の社長面接の際も、「何か要望ありますか?」という質問に、「いいともの最終回の日は会社を休ませてください。あと、タモさんにもしものことがあったら、東京にいきます。」と真剣な顔で答えた。あの時の社長の顔と「お、おう。」といった戸惑いの声が忘れられない。
ちなみに、ご本人ともお会いしたことがあります。
神さまでした。

そんな大好きなタモさんのことも、イギリスにきてから一切の情報を入れず。だって、情報入れたら一気に寂しくなって帰りたくなるんだもの。タモさんに限っては。

この、大好きなアラーキーが撮った大好きなタモさん!。。。
これは芸術の神様からのご褒美だと思った。

その日は、とても幸せな気持ちでいっぱいだった。

プロポーズまで486日

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