移住の先輩カフェオーナーに会いに行く|豊前から中津へ
最近では一番緊張する「締切日」を超えたら、ゆっくりできる場所へ行く。
八面山金色温泉の後、「移住の先輩」ご夫婦がやっているカフェへと車を走らせる。
豊前市で車で20分〜30分の大分県中津市の「cafe maru*ru(カフェマルル)」。
廃棄される余剰野菜の問題に対し、ベーグルで循環を作ろうと始めたカフェだ。
地元の農家の方が、丁寧に作ったとれたての野菜がベーグル、サラダ、スープ、ピクルスに使われている。
味が濃い野菜と天然塩と質の良いオリーブオイルで食べるサラダは、定期的に体に入れたくなる。
オーナーの奥様は、聞き上手で、話し上手。
移住元は同じ北九州、福岡県内の100万人都市で、出会いもそこだった。
(タニモクというイベントでもご一緒した。
その時の奥様のアイデアは、後の自分に大きな影響を与えることになるのだが、それはまた別のはなしで。)
数年前に移住した二人から聞く話は、今の暮らしのとても参考になる。
気を張っていたからか、知っていた人たちと話すだけでホッとした。
コーヒーもおいしい。
宇佐市『樹豆珈琲』の豆を使っているそうだ。
「住んでいた頃には気づかなかったけど、久しぶりに戻ったら、何だか息が苦しい?呼吸しづらい感じがしたんですよね」
先日北九州に戻った時に感じたことを話す。
「うちの主人も同じこと言います。やっぱり空気が違うから?」
「ここは不便なところもあるけどいいんだよな、そう言うんですよ」
私たちが暮らし始めた豊前の古民家が浮かぶ。
隙間がそこかしこにある家は、虫たちがほぼ出入り自由に見える(その割には入ってきていない気もするが)。
ずっと土など触ることがなかったのに、最近では畑のような庭で家庭菜園も始めた。
家庭菜園しようがしまいが、草刈りは必須だ。
暮らしのなかに手間は増えたというのに、きつい感じがない。
「疲労」の種類が違うのかもしれない。
古民家暮らしの工夫や、こんなに美味しい野菜が多いのに、野菜嫌いの子供たちの話など、あっという間に過ぎた。
先輩たちは軽やかに移住しているように見えたけど、大変なことも沢山あったと教えてくれた。
自分だけではないのだなと、ホッとした。
同じ道を通った人がいるのは、やはり心強い。
移住して全てがパラダイスになるわけではない。
不安はある。
でもこの土地で暮らす気持ちでもいる。
よそものを受け入れてくれる土壌はあると、この土地の人たちから感じていた。
「cafe maru*ru(カフェマルル)」さんのおすすめ
おすすめはベーグルが選べるランチのセット。
ピリ辛のゴボウのベーグルと、クリーミー・濃厚なのにさっぱりした野菜のスープがお気に入りです。
homepage : http://cafe-maruru.com/
instagram : https://www.instagram.com/maru_ru2020/
Facebook : https://www.facebook.com/maru_ru2020-586774445336290/
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