見出し画像

バタフライボードがB2Bにチャレンジする「3つの理由+α」

バタフライボード株式会社の福島です。

バタフライボード社のもつ特許技術をベースに、新たにB2B事業にチャレンジする事になった3つの理由をまとめました。

きっかけは一年前の一通のメールから始まりました。

スナップ・バインディング・テクノロジーの技術を、
アルバム等に活用させて頂けないかとの相談です。

という事で、早々に面会をさせて頂き、具体的なお話を聞かせて頂きました。課題は半世紀以上アルバムには進化がなく、デジタル化の潮流でアルバム需要に限界がある中で、バタフライボードのヒンジ構造で新たな価値提案をしたいとの相談でした。

まずは私自身がアルバムの歴史を知る必要がると思い調べました。

■アルバムの歴史

1900年頃~(明治時代の中期)
写真館で写真を撮ることが一般的になり、写真館側で制作するアルバムが誕生する

1920年頃~(大正時代の後期)
個人用カメラの普及により写真の枚数が増え、個人で写真を保管(スリット式、シール式等)するアルバムが普及し始める

1950年頃~(昭和時代の中期)
一家族が複数のカメラを所持し、写真の枚数が格段に増え、写真をキレイに保管する目的で透明シートを被せるタイプのアルバムが普及し始める

1970年頃~(昭和時代の後期)
所蔵写真の増加に伴い、アルバムの台紙が増やせる(ねじ式等)アルバムや、ポケット式のアルバムが普及しまじめる

1990年頃~(平成時代)
デジタルカメラの普及により写真はデジタルデータとして保管されるようになり、個人用の撮影枚数は激増はするものの写真を印刷する事は激減する事となります。


確かに、アルバムの進化は止まりデジタルの潮流で、厳しい状況が見えてきました。。。


一方、冠婚葬祭などのライフイベントにおける写真は付加価値の高いアルバムで保管するという文化が根強く残っているようです。


という状況の中でしたが、以下の3つの理由でチャレンジする事にしました。

■理由① 「アルバムの意味を変える」

上記のようなアルバムの歴史において、アルバムの構造は100年以上前の固定式と50年前のねじ式の製本方式がいまだにスタンダードとなっています。これらの理由を自分なりに考えてみたのですが、アルバムの目的が写真を保管する道具であって、それ以上でもそれ以下でもないという事。
そこで、引っ張るだけで着脱できるスナップバインディングを使えば、広げたり、貼ったり、入れ替えたりすることで、生きたアルバムとなり保管のための道具ではなく、写真をベースにした「コミュニケーションツール」に変えことができるではないかと思った。

■理由② 「技術と創造性の進化」

業界の異なる会社や工場の方々とお付き合いが始まると、素材や構造、生産方法など様々な技術的な「知識」や「考え方」が広がります。こんな素材見たことないや、こんな接着方法もあるのかといった事が多々あります。さらに、自分の中の常識が常識ではなくなります。これは新たな常識が自分に加わる事で、創造性の幅が圧倒的に広くなります。年齢を重ねると常識の許容度が狭くなりがちですが、強制的に許容度を広げる事が重要だと思っています。このように、新たな技術と創造性の進化がある事で、バタフライボードというプロダクトをさらに進化させることができると確信しました。

■理由③ 「Hello ideaの実現」

一通り先方の期待するところヒアリング後、早々にプロトタイプを制作しました。超初期プロトなため課題はたくさんありましたが、先方の会社の様々な部署の方にお披露目をしたところ、全員の目が変わりました。どう製品化するか、どうやって使うか、だれに届けるかなどなどアイデアがつきませんでした。ふと、この光景を体感して思ったのは、スナップバインディングという技術で、アイデアに出会う機会を創出している事に気づきました。対コンシューマーだけではなく、対企業の方へも”Hello idea”を提供する事ができるという事を実感しました。

■+α 「孤独感がなくなる!」

3年以上社員ひとりという働き方をしていると「孤独感」は半端ありません。しかし先方のチームの方々と開発を進めていると、会社員時代のみんなで作ってる感が出てきます。もちろん踏み込んではいけない領域があったり、直接対面する機会がまだまだ少ないので、腹を割って話せるまではまだまだ時間が必要ですが、チームで開発する良さを改めて実感しております。



しかしながら、コロナの影響で、先方へ出向く事が出来ずオンラインでの打合せを余儀なくされております。初の会社、初の工場とそして、初のモノをオンラインで具現化していく事の難しさを痛感していますが、何とか早くローンチができる様準備を進めています。


進捗がありましたら、またご報告をさせて頂きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?