星屑

南の島の三文文士

星屑

南の島の三文文士

最近の記事

御呪い 恐怖と孤独と絶望が 絶えることなく 君を襲いますように

    • 304教室 この部屋では 私も君も朱に染まる 滾らせて飲み込んで 生命を

      • 晒し首 さあ今が 醜さ汚さ美しさ 全て塗れた とくとご覧

        • 生霊 ごめんなさい 許してくれと願う その発想自体が 烏滸がましいわ

        御呪い 恐怖と孤独と絶望が 絶えることなく 君を襲いますように

        • 304教室 この部屋では 私も君も朱に染まる 滾らせて飲み込んで 生命を

        • 晒し首 さあ今が 醜さ汚さ美しさ 全て塗れた とくとご覧

        • 生霊 ごめんなさい 許してくれと願う その発想自体が 烏滸がましいわ

          般若 悲しいけれど 私はとても不器用で こうするほかになかったのです

          般若 悲しいけれど 私はとても不器用で こうするほかになかったのです

          蟷螂 ねえ神様 どうか彼女を 罰さないで 僕ならとても 幸せだから

          蟷螂 ねえ神様 どうか彼女を 罰さないで 僕ならとても 幸せだから

          生首 牙を剥き 弾丸となり飛んでいく あなたのその 愛しい喉笛

          生首 牙を剥き 弾丸となり飛んでいく あなたのその 愛しい喉笛

          ろくろ首 傷だらけ 伸びてしまったこの首を それでも君は 刎ねてはくれない

          ろくろ首 傷だらけ 伸びてしまったこの首を それでも君は 刎ねてはくれない

          東京のお土産でいただいたものが最高でした。

          東京のお土産でいただいたものが最高でした。

          イチジャマ④

           スナックビルの三階にあるその店は、意識していないと見落としそうなほど存在感がなかった。電飾も飾りもない黒くくすんだ木の扉。その上にある看板は埃を被り汚れている。通りすがりに足が止まるような店ではない。開いているのだか閉まっているのだか、扉が閉まりひっそりとしていて中の様子を窺えない。マユリさんがドアノブに手をかけ引く。重く軋む音を立てて扉が開いた。  店に人の気配はなかった。三坪ほどの店構えで入り口近くにソファ席が一つ、奥にカウンターがありスツールが二つ並んでいる。カウンタ

          イチジャマ④

          イチジャマ③

           しかしそこからが大変だった。  僕も嶺井も記憶が曖昧でなかなか進展しないのだ。過去のラインのやり取りや写真などを掘り起こし、関係者や夜の街に詳しい知人に協力を仰ぎ、辿り着いた先は松山のキャバクラだった。どうやら当日は相当ハシゴをしていたらしく、この店に来た時は相当酔っていたらしい。 「覚えてるよ!二人ともベロベロで、嶺井くんは呂律回ってないし龍之介くんは着席するなり寝ちゃってたもん。覚えてないのー?」  嶺井の隣に座ったミクと名乗る子が華やかな笑顔で言う。  時間制のクラブ

          イチジャマ③

          イチジャマ②

           夏休みを控え、青春真っ盛りの大学生達は浮き足立っていた。嶺井は祭りや旅行の計画で忙しそうだ。僕も誘われたので都合が悪くないものは参加の承諾をした。  僕は比較的調子が良かった。体調が万全とは言えないまでも、悪夢を見ることもなかったし笑って日々を過ごす程度には回復していた。意味なく心がざわざわする時はマユリさんの数珠を握りしめた。風呂の時も寝る時も身につけているので紐が少しほつれている。近々お直しをした方がいいかもしれない。そう思ってはいたがなんとなく先延ばしにしていた。僕は

          イチジャマ②

          イチジャマ①

           夜の公園だった。なぜここにいるのかわからない。嫌な気持ちがする。僕は息を切らしている。何かから必死で逃げていたのだ。この公園から出たいと強く思うが、見渡す限りフェンスで囲まれていて出口らしきものがない。ブランコの後ろの方、フェンスが少し低くなっていて出られそうだ。そちらに向かって走る。ふとブランコに何かが乗っていることに気付く。子供だ。小さな子供が夜の公園でゆっくりとブランコを漕いでいる。見てはいけない。そう直感で感じ、ブランコから顔を背けながら横をすり抜けようとする。する

          イチジャマ①

          テスト記事。他者への思いやりや配慮。弱さや怖さから目を背けないこと。逃げたくても時には勇気を出す必要があること。不必要に思い上がらないこと。そんな人として当然のことを、できない人もいる。そしてそれができていないからといって責める義務は誰にもないし、正す必要もない。

          テスト記事。他者への思いやりや配慮。弱さや怖さから目を背けないこと。逃げたくても時には勇気を出す必要があること。不必要に思い上がらないこと。そんな人として当然のことを、できない人もいる。そしてそれができていないからといって責める義務は誰にもないし、正す必要もない。