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TOKYO四畳半キャンプ F-003 欲しいものより必要なもの

山小屋では山小屋で必要なものがいっぱいでてきます。地上にいる時と内容が違うのでこれまでのお作法とか必要なものとかとはまるで違って面白いんですけど、面白くないのはことごとく費用がかかることです。

世の中に馴染んで暮らしていると『完成品を買って使い終わったら買い替え』みたいな流れが年々加速してますが山では概ね逆行します。必要なのは消耗するための完成品ではなく、環境を維持するための道具ですね。道具はメンテナンスして大事に使います。まあ下山してる時にネットで買うんですけどね。それで、いましょっちゅう使っている道具ベスト3といえば

1. シャベル(頂きもの)
2. 刈払機(頂きもの)
3. 熊手(ホームセンターで買った)

シャベルは沢を浚うのに必須の筋トレです。刈払機は戦いです。熊手はその刈った草を集めたり落ち葉を集めたりの鍛練です。

先日、山小屋の周りの特に日陰になる部分の湿気が多いので溜まってる葉っぱを刈払機で刈ってよけてみてみました。あー、、、なるほどこれは湿気が溜まるわ。。。ということで頻繁に掃除をして葉っぱもよけているとじわじわ乾いていく感じがあります。これをやるメリットは蛇との生活場所の切り分けができてきたこと。確実に不用意に蛇と出くわすことが減りました。一方デメリットはサワガニと出くわすことが減ったことかな。。。人が住みやすくなるってことは他の生き物が居づらくなるなるってことですね。

で、まあ草や葉っぱを熊手で集めるわけですが、この夏の暑い時期。やれるのはせいぜい日が昇る時間まで。これはうかつにやったら倒れますし、秋になったら葉っぱ降り注ぎ放題。やってもやっても終わらないのは明らか。そして熊手がみるみるへたっていくのは湿気を含んだ葉っぱばかりだから。ううう。

ってことで欲しくなるのです、エンジンブロワーが。
家庭用じゃなくて業務用の風量がごっついやつが。
手持ちじゃなくて背負うタイプのやつが。

山小屋の周りも常に乾燥させられるし落ち葉も吹き飛ばせるし、なんなら山道の整備もできるし、村の神社の掃除当番(!)の時も楽ができること請け合い。ここはケチってはいけない。。。

ということでガチで買い物すると8万円コース。

ひょえええ。。。でもこればかりは買わない理由がないんですよね。山にはいろんなものがなくて気分が良いのですが、代わりにいろんな道具が必要でそれを維持メンテする必要があってそこには昭和の時代に忘れてきた何か大事なものがあるような感触があって。

毎日の身体を使った作業ではそういうことをいつも感じてたりします。

そういうの大事だなあと思いつつ、震えながらポチッとするのです。
ああああああ。

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ゼノアエンジンブロワ 
https://www.zenoah.com/jp/products/blower/

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