TOKYO四畳半キャンプ F-004 欲しいものを考えてみた
いま、山小屋の案件で関わってくれてる方々が素敵で、ありがたいなあと日々感じてます。それなりにそれなりのお値段がするものばかりで震える日々ではあるのですが。。。
なんかですね、やれ売り上げだなんだって馬車馬のようにぶん回すような仕事とは対極にあるんですよね。毎日をぶんまわして売り上げだなんだって進むのは、その先に何があるのかさっぱりわからないことが多い気がします。それ達成したら俺たちなんか楽しいことあるのかな?とか、いいことあるのかな?とかそういうのがさっぱり見えない、みたいな。
まあ、単価が高いものはそうならないってことではあるんですけどそれ以外で大きく違うのってなんだろうと思った時、目的と矜持を持って仕事をしてるかどうかなんだと思うんですよね。物作りから入った人や芸術に関わる人にとっては当たり前の話なんだけどどうもそうじゃない世界ってのがあるらしくて最近ちょっとそういう世界に触れてしまっていたのでうんざりしていたのです。
でも、山小屋に帰ってきて山小屋に関わる案件を進めていこうとすると、精神的にほっとするのです。ああよかった、この感じなら生きていける。
さてこれまでは必死に草刈りをして葉っぱを片付けて、という最初の下準備の段階をしてきてまたそれは延々と続くのですが、あっという間に増えていく雑草を見ながら「ある程度はイノシシにやられてもいいから野菜やってみるか」なんていう気持ちになってます。確かに草刈りをして集めてってやってると蛇やムカデとの遭遇率は圧倒的に減るのですが、プラスに転化できてないんですよね。せっかくここに積み上げた大量の葉っぱもあることだし、やはりここは畑をやるべきなのではないか?なんて思って。
で、欲しいものができました。それがこれ
「備中鍬(びっちゅうぐわ)」。
庭の葉っぱが肥料になれば、天然石灰を買ってきて畑にして、その頃にはカット鎌とか雑草を取る道具を必要に応じて揃えて。
スタート地点に立つまでが長いけど、それでいいんだよなあ。。。急ぐ必要もないし、1つ1つ自分のスピードで身体で覚えていくのが大事で。
世の中が便利になっていくにつれてそれに慣らされてきて、本来身につけるはずだった技術や感覚が手元にないのでそれを拾い集めていく作業なんだろうなあって感じてて。
あえて不便にしていくことでどんどん研ぎ澄まされてきてはいるんですよ、間違いなく。あとはその感覚に応じた道具を揃えて技術を身につける必要があるということなのかなーって。
だから純粋に面白いです。それ、ものすごい大事。
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