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僧侶が忘れられない仏事

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#僧侶の忘れられない仏事

諸行無常 ―選ぶことができない死と向き合う―

「冬」と聞いて何を思い浮かべますか?  私は寒さが苦手なので、よく温泉に入りに行きます。…

一休禅師の言葉がしみじみ感じた葬儀

昔室町時代に頓智(とんち)で有名な一休禅師がいました。この一休さんの沢山ある逸話の一つに…

心に残ったお通夜、ご葬儀

私は先日、通夜葬儀をお勤めさせていただきました。そちらのお通夜では喪主さまとご子息お二人…

親先祖が続けていたことに心を依せる

2年前に、あるご門徒さんを京都東本願寺の報恩講参拝にお誘いした時のお話です。 その方は60…

一つの後悔、一つの救い

はじめまして。僧侶の目﨑と申します。生まれは神奈川県の一般の家庭に生れました。 一般の家…

経験した心に残る仏事

不思議と新鮮な気持ちになる桜の季節からもう半年が過ぎ、月日が経つのがあっという間だと感じ…

報恩の仏事

もう10年以上も前のことです。 まだ若手の僧侶であった私は、あるお葬儀を勤めることになりました。 事前にどういったお葬儀なのかということは、葬儀社さんからいただくFAXで知ることができます。 今回のお勤めはまだ若い女性のお葬儀でした。 年齢は私の一つ上で、たしか30歳か31歳かそのぐらいだったと記憶しています。病気で亡くなったようでした。 お通夜当日、喪主であるご主人とご親族と挨拶をいたします。控えの部屋に入ってこられたご主人、傍らにはご主人の親に抱かれた生まれたばかりの