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仏オタ的 一生に一度は会ってほしい!仏像5選

こんにちは。今日は、仏像オタク歴8年目、有名な仏像はほぼ拝み倒した私が、これだけは観て!という仏像をご紹介します、いえ、語らせてください

さほど興味がなくても一度はおさえておきたいものってありませんか?京都なら清水寺だったり、絵画ならモネの「睡蓮」だったりとか。イメージとしては、その仏像版を目指してます

前置きはこの辺で、行ってほしい順でご紹介します!ではさっそくどうぞ(^^)

1. 興福寺国宝館 阿修羅像@奈良

やっぱり仏像界のスーパーアイドルから始めねばなりません。仏像好きは、全員阿修羅好きなのでは。みうらじゅん主催のファンクラブもあるくらいの、ザ•メジャー。

本来、阿修羅は、異教の戦いの神で仏教に帰依してからは仏教の守護神、という立場から一般的に怒りを表した姿が多いのですが、興福寺の阿修羅像は、憂いを帯びた少年のような表情、絶妙なバランスの三面六臂の華奢な姿、鮮やかな色彩、衣装の文様と、全てがイレギュラーでなんとも美しい。手間がかかりすぎて、奈良時代のこの時期にしかほとんど作られなかった脱活乾漆作りならではの繊細さです。

ちなみに、阿修羅像以外にも、興福寺の国宝館はそれだけで1時間語れるくらいアツい。


2. 東寺講堂の立体曼荼羅@京都

講堂内に入った瞬間、仏像空間の密度に圧倒されれます。曼荼羅とは、密教の教え、仏様の世界観をわかりやすく表現したもので、絵画が一般的なのですが、それを3Dで、仏像いっぱいで、真言宗の開祖にして天才 空海がプロデュースしたのがこの東寺講堂。五大明王始め、これをみた平安時代の人の驚嘆を想像するとたまりません。

2019年に東京で行われた「東寺展」で人気爆発した仏像界のイケ仏(ぶつ)代表である、帝釈天様もいらっしゃいます。

3. 三千院 阿弥陀三尊像@京都

三尊とは、この場合、阿弥陀如来様とお供を務める勢至菩薩、聖観音菩薩のことで、この三人はよくユニット活動しています。阿弥陀信仰、極楽浄土信仰は、仏教史を語る上で外せない要素です。中でも、三千院の阿弥陀三尊は、成仏の時にお迎えに来てくださる姿を現した「来迎」スタイルの中でも、随一の優雅さ。私が1番好きな平安仏の魅力を感じていただけるのでは。

4. 願成就院 毘沙門天立像@静岡 運慶作

鎌倉時代、武士の時代、つまり、リアリズムと筋肉の時代。とっても迷いましたが、天才仏師、運慶の最高の気合作をその代表に選びたい。題材も守護神である毘沙門天こそがふさわしい。このお像にタイトルをつけるなら貴族から武士への「ニューエイジ!」、全身で表現しています。このお像に限らず、鎌倉時代のよい仏像って、現代にも通じる文句なしのかっこよさ、フィギュア感、躍動感があるんですよね。


5. 聖林寺 十一面観音@奈良 

十一面観音様とは、その名の通り、十一のお顔をもつ観音様で、非常に長い間、そして幅広く信仰された仏様の一つ。造形的な美しさゆえに仏像ファンの人気も高いです。特に、このお像は、神宮寺(神社に隣接するお寺)にいらしたからなのか「神感」と、観音様特有の手の長さ、縦長感が押しです。国宝の十一面観音7体のうちの一体です。コロナの影響で延期になっていましたが、20年8月末まで東京でお会いできます。ぜひ。


5. 薬師寺 薬師三尊 @奈良

5選に絞ろうとしたのですが、どうしても選べず無理やり同率5位に入れました(6選ですね、、笑)

薬師如来様とは、病気治癒を主に叶えてくださる仏様で、よって、奈良時代から現代まで、ながーく作られています。中でも、薬師寺の薬師如来様は、左手に薬壷の型が定着する前の飛鳥時代、いわゆる白凰時代の仏様です。でも、黒光りの金銅仏だからか、いらっしゃるお堂の華やかさか、いつまでも新しく、いかにも救っていただけそうな頼もしさを感じるのです。

以上、一箇所でも会いに行ってくださる方がいたら嬉しいです。

仏像好きな方の五選への異論も聞きたいなー。

では。


補足:トップ画像は、叶山 三寶院 願成寺 会津大仏様 @福島 です。










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