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仏像オタクの本棚から パターン別おすすめ仏像本

「あ、ちょっと仏像気になるかも、、」と思った方に、色んな仏像本をまた勝手にご紹介します。

1. 『見仏記 』みうらじゅん、いとうせいこう

仏像って堅苦しそうだけど、一体何が面白いの?って思ってる方、旅エッセイを読むのが好きな方にオススメ。「仏像ってこんな風に気軽に楽しんでいいんだよー」って思わせてくれる本です。もう20年以上前の本なので、例えに出てくる芸能人は全然わからないんだけど、私を含め最近の仏像オタクの教祖様みたいになっているコンビの本です。皆さまに配って布教したい。(笑)

奈良旅行のお供にするのもよし。

2. 『決定版 日本の仏像 200』 薬師寺君子

正しい基礎知識を学びたい方へ、大人の修学旅行のお供にしてほしい一冊です。仏像の解説本は数多あるのですが、イラストや写真、解説の量のバランスがよく取れていて、現地の観光ガイドさんレベルの解説が簡単に手に入ります。私は、kindle版を持っていて、気になった時に旅先で開いたりしています。

3. 『別冊太陽 新版 仏像 日本仏像史講義』山本勉

日本史の中で仏像の変遷をしっかり理解したい方、または、単に仏像の「図鑑」を眺めてみたくなった方にオススメ。有名どころの仏像が、歴史と共にほぼ網羅されています。余談ですが、ドラマ「結婚できない男 2」で主人公の阿部寛が抱えて登場するシーンがあり、「阿部寛、ちゃんと勉強してるんだ!」って思いました。(笑)


4. 『仏像[完全版] 心とかたち NHKブックス』望月 信成, 佐和 隆研, 等

三井記念美術館館長のオススメだったのがきっかけで手に取ったのですが、読書好きな人なら1冊目からこれをすごくオススメしたい。仏教の歴史から阿弥陀如来、薬師如来、地蔵菩薩、といった風に、種類別にそれぞれの信仰のかたちを紹介していきます。

「仏像の問題を、そのような仏像を造った日本文化の問題、日本人の心の問題として考え、現代への意味を考えることであった。一つ一つの仏像には、それを造り、それを造らせた人間の心がかくれている。」序章 仏像に現代的意味はあるか? より抜粋

5.『古寺巡礼』和辻哲郎

戦前からの元祖 仏像鑑賞のバイブルであり、まず最初に読むべきではないかというご意見もあるでしょうが、難しいので最後にもってきました。仏像ファンは必読ですね。この記事を書くにあたり再読したのですが、昔の人は賢かったんだなあ、と思います。現在も、奈良辺りのお寺の案内パンフレットへの引用率No.1です。

以上、ありがとうございました!



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