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これいいね! 15_ゲーミフィケーション階段

「目の前にあるのは事実だけ。それを現実と捉えた瞬間に良くも悪くもなる。なぜなら、そこに個々人の解釈が入るから。」

というようなことはよく聞きます。

つまり、簡単に言ってしまえば、気持ちの持ち方一つで良くも悪くもなるし、嬉しくも悲しくもなるし、ということなのでしょう。

ということは、気持ちの持ち方さえ変えることができれば、嫌なことや辛いことだって、少しは緩和することができるのではないか?

ということなんでしょうね。

私は、すぐに物事を悲観的に捉えてしまうので、そんなに簡単に実践できそうにもありませんが、

ぶっちゃけ! 第1章 気の持ちよう編」として、マガジンにしているくらいなので、なんとか頑張ろうとはしています。

しかし、「頑張って気持ちの持ち方を変える。」というのはなかなか難しいことなので、

「頑張らなくても気持ちの持ち方を変えることができる。」とか、

もっと言えば、「自分でも気付かないうちに、自然と気持ちの持ち方が変わってた。」なんてことができたなら、随分楽になるかも知れません。

つまり、事実は何も変わらないけれど、その捉え方を変えるために、自分以外の何かがそうさせてくれる。

ということがあれば、ありがたいですね。

というお話しです。

東京駅。京葉線の地下ホーム。

みなさんご存知のとおり、めちゃくちゃ深い。そして遠い。

私の場合、たいてい、ここで東海道新幹線に乗り換えますので、めちゃくちゃ上って、めちゃくちゃ歩きます。

その途中にある階段を上る途中、何か貼られているのに気づきます。

よく見ると、「消費カロリーの目安 2.0kcal 25」と書いてある。

これは、「ここまでで25段ですので、消費カロリーの目安としては2.0kcalです。」ということを意味しているんですね。

これを見ると、「おおっ!そうなのね。だったら、もっと上るとどうなるん?」という興味がわきます。

そのまま上っていくと、「消費カロリーの目安 2.4kcal 30」「消費カロリーの目安 2.6kcal 33」と続いていました。

そして、上りきったところで、ふと我に返ります。

「あ!今、やられてた!」という感じ。

階段を上る。辛い。疲れる。という事実は何も変わらないけれど、完全に意識はそこから外されておりました。

やるな!東京駅!

とは言え、こういうのを貼るということは、

「深いんです。遠いんです。しかも、エスカレーターないんです。ごめんなさい。」って言ってることになるんですけどね。

まぁいいです。面白かったから。

とは言え、本当に辛いのは、実はこの後のほうだったりします。

なが~く歩いて、

まだまだ。

途中、ちょっとだけ動く歩道に救われますが、まだまだ。

ようやく京葉線からの連絡部分終わり。

でも、まだあります。

さらに歩いて、

やっと。

こんな感じであるのなら、「京葉線地下ホームからのお客様は、ここまでで30kcal。」という表示がほしいところ。

だって、もう、あの表示がなくなってからは、「しんどい。しんどい。」という意識しかなかったもん。

ゲーミフィケーション(英: gamification)は、課題の解決や顧客ロイヤリティの向上に、ゲームデザインの技術やメカニズムを利用する活動全般。この言葉は「日常生活の様々な要素をゲームの形にする」という「ゲーム化」から派生し、2010年から使われはじめた。

Wikipediaより引用)

この東京駅の階段も一種のゲーミフィケーションと言っても良いかもしれませんね。

何もなければ、「単に、辛い思いをするだけ。」というところ、

消費カロリーの表示をすることで、「じゃあもっと消費してやろうか!」なんてゲーム感覚になる。

同じことをするにしても、やっぱり楽しい方が良いし、興味が持てる方が良い。

「事実は何も変わらないけれど、その捉え方を変えるために、自分以外の何かがそうさせてくれる。」

ということがあれば、ありがたいですね。

そう言えば、先日、娘の運動会を見に行ったときも、

「これも、一つのゲーミフィケーションだよね?」というのを見ました。

これです。

そう。玉入れの後、道具の片付けも競技のうちに含めて、その早さを競わせるというもの。

「点数化する」とか、「競技にする」とか、「報酬がある」とか、

そういうことに転換できると、元来、全く面白くないものが、なぜか面白くなってしまう、という効果があるのかもしれませんね。

そんな風に、なんでも面白いことに転換できるような企画マンになりたいな。

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