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楽器づくり講座『キャップラットル』    〜日常にある音が、音楽に聴こえる瞬間〜〜  

こちらのWEBテキストは、出張 むらさきmusicラボ「楽器づくり講座」で使用したウェブテキストです。(主催 松枝ぴあの 東京・新宿)タブレット学習、オンライン授業に当たり前と受け止めている小学生たちの「自由研究」に活用しやすいように、当日の受講の後にみかえし、まとめやすいように工夫をしました。参加者には、別途、自分の顔などが入っている「体験の証」のような動画、写真を提供しています。

本ページの構成


第一部 ペットボトルのキャップでつくる楽器づくり講座のリアル報告
第二部 そのまとめの動画
第三部 自由研究考察用のウェブテキスト

らさきmusicラボは、この他に様々な楽器づくり講座を出張や、家族ごとなどの貸切で体験できる場です。(東京・国分寺)


こんなことをしたよ!スナップ集


ママと一緒にはじめての電動ドリル体験 きれいな色のキャップ それぞれの飲み物の特質にあわせて、実は、いろんな硬さがあることを発見したよ!
完成したラットルに、握りやすいチロリアンテープのカバーをつけたよ!


色の配列、素敵だね!工夫がみえるとりくみ。自宅でもあらかじめ家の工具で穴をあけて準備をしておいてくれました。ご家族の応援、嬉しいね!

動画はこちら!


さぁ!自由研究にまとめよう!ウェブテキスト

①音のイメージ「自然の音を真似しよう」

その1  音程のある音、演奏する音→楽音

『楽音』とは? 楽音(がくおん)とは、一般的には楽器や人のによって奏でられる「音楽」あるいは「音楽に使われる音」という程度の意味である。

wiki

💪楽音の例をあげてみよう

その2 楽音でない音

自然音 波の音 風の音
環境音 都会のビルのまわりの音(車のクラクション、エンジン、自動ドア〜
雑音 録音する時に邪魔な音
騒音 不快に感じる音

まりりんの雑感

💪いろんな音を分類してみよう


その3 サウンドスケープ

サウンドスケープ(soundscape)とは、1960年代終わりに、カナダの作曲家マリー・シェーファーによって提唱された概念で「音風景」、「音景」などと訳される。 風景には音が欠かせないという考え方で、そこからサウンドスケープデザインが生まれた。

wiki

🎵デモ演奏『アマゾン ジャングルの音風景』

💪楽器の名前をメモしよう

💪サウンドスケープ楽器を体験してみよう



 ②楽器(キャップラットル)をつくろう

💪キャップを選ぼう!

炭酸か?お茶か?硬さと重さで音が違うよ!

キャップ自体の重さ、硬さに特徴があるよ!

‼️キャップの必要数

参考までのキャップの必要数です。キャップを持参される場合は、個数は自由です。こちらで準備をしたものを複数の方がご利用になる場合は、当配分となる可能性があります。

おすすめ!時間内に完成できるよ!ハンドルタイプ『24個』3個繋ぎ✖️8列(4➕4)
インパクト大!仕上げはお家でゆっくりと…。ぶどうタイプ『48個』4個繋ぎ✖️12列(6➕6)
プロも愛用!プロフェッショナル仕様『40個』5個繋ぎ✖️8列(4➕4)

💪結んでみよう!

M5の穴をすりぬけないように、大きめにノット(結び目)をつくります。おすすめの方法は、上記の動画をご参照ください。

キャップとキャップの感覚は、指2〜3本分です。あまり均等にこだわらず、アンバランス、無造作な方が偶然の良いサウンドになることが多いです。均一になると、100円ショップで売っている楽器のような安っぽい音になるのが不思議なところです。

まとめ方は、「ラットル」型と「ぶどう型」の2種類をスタンダードとして、やり方は、自由に無尽蔵に広がります。

紐の結合部分は、チロリアンテープやリボンで巻いて保護をすると、気持ちよく演奏することができます。(ソーイングセットを持参されると良いですし、後で、ご自宅で整えてもOKです。)


時間があれば、キャップに文字を描くなどのオリジナルな工夫をすると楽しいです。


プロ仕様の場合、チューニングをしながら好みの音をつくっていくので、このようなパーツを組み合わせていく方法をとっていきます。
ひとつひとつのラットルを組み合わせて、3度音程の差がでるようにチューニングをした「ラットル」パーカッションセットの一部として、プロ仕様されているものです。
装飾の仕方も自由です。参考品としてリボンなどを持参します。


③みんなで一緒にアンサンブル演奏

「サウンドスケープ」「音の情景」をイメージしながら表現してみよう


これは、演奏上のイメージづくりの一例です。ワークショップ前には、「雑音」に聞こえた「ペットボトルキャップ」の音が、だんだんとイメージした音をつくる道具であり、楽器となっていく過程を感じとりましょう。

‼️アンサンブルのサンプル動画

自分でつくった「キャップラットル」と世界の自然音のおもしろ楽器と一緒、このようなコラボレーションのアンサンブルをしてみました。
動画に出演してくれているS君は、小学2年生。サッカー観戦や、国旗に興味を持っている生き物好きな男の子です。ママとの息もぴったし!ですね。

打楽器だけの即興演奏も良いですが、このようにピアノの即興演奏のガイドがあると、より「物語」を感じつつ演奏を楽しむことができるそうです。演奏終了後に、S君からヒアリングした様々なイメージを字幕やスタンプに反映してみました。「カピバラ」のスタンプが見つからなかったのが残念!

7/28に参加の皆さんとは、どのようなアンサンブルが実現するのでしょうか?お楽しみに!


④まとめ 自分のつくった「ラットル」の音色は何の音?


自分が表現したいこと 聴いている人に感じ取ってほしいこと 音からいろんなことがはじまるね。

この講座の前には、「キャップ」の音は、どう聞こえましたか?
「ガチャガチャ」「ゴソゴソ」
音にして伝えようと思って音を鳴らすと、不思議と綺麗な音に聴こえることに気づきましたか?

自分のつくった楽器が、アンサンブルの中でどのような役割をするのか?
考えてまとめてみよう!自分の役割を活かすためには、全体像を把握して、その中での自分の立ち位置を演劇、ステージのように感じ取りながら表現できると良いですね!

何の音に聴こえるか?何の音を出したいか?ピアノとちがって、自分でつくる楽器は、そのあたりが自由なんです。素敵だね。



⑤家庭でのフィードバック

家庭であると便利な道具、工具などの動画


穴をあけた後のまわりに残る「バリ」をとるのには、先の細い「ラジオペンチ」で引っこ抜く。手前のカニの手のような刃先のあるものは「ニッパー」。右上の箱の中にある細い針のような工具は、「目打ち」「千枚通し」という工具。たこやき用のもので代用しても良いですね。
私の愛用している「ドリルドライバー」ボッシュ社 プロフェッショナル 10.8Vバッテリードライバードリル GSR10.8-2-LI これくらいのパワーがないと、ペットボトルキャップ(プラスチック)の穴あけはきびしいかと思います。

まだまだいっぱいある世界のおもしろ楽器たち

むらさきmusicラボの楽器コレクションは、ブラジルやアフリカの楽器を中心、世界中のいろんなおもしろ楽器を真似した手作りオリジナル楽器もたくさんある!


参考資料 実施要項

むらさきmusicラボには、その他にもたくさんのコンテンツがあります。文化庁派遣芸術家登録済みですので、学校、教育機関ならば負担なく講座が開催できます。
コンテンツとプログラム一覧





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