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『セクシーキャットの演説』の歌詞。

うすうす気が付いてはいましたが、モーニング娘。'16の『セクシーキャットの演説』は変なタイトルに惑わされるけれどもめっちゃいい歌詞な曲だということに目を向ける時が来ました。
なので、見ていこうと思います。

2016年に発売されたモーニング娘。62枚目のシングルで、『ムキダシで向き合って』、『そうじゃない』とトリプルA面でした。
作詞作曲はつんくさんです。

では早速いきましょう。


ピュアに生きてみて
ピュアに笑ってみて
ピュアに泣いてみて
ピュアで居ればいい

歌ネット

ピュアに過ごせるならそのほうがいいんでしょうけど、なかなか難しい話ですよね、、、
でも、ここでいう「ピュア」とは純粋無垢とかってよりも、自分の心に素直になるということなのかもしれないですね。

出来ないいいわけ
誰かのせいにして
「私悪くない」
そんな顔してる本気で挑まぬ女の子
本気で挑まぬ女の子

いや~耳が痛い話です。ついつい自分の努力不足を棚に上げては周りのせいにして不満を嘆いてしまいます。そのほうが楽というか、心が苦しくないんですよね。自分の完璧主義的な要素とそれに届かない自分の能力を悪い方向に折り合いをつけているとでも言いましょうか。そんなのめっちゃ「ピュア」じゃないってもんです。

子供のままで大人になれない
空気も読めず迷惑ばかり
未来の夢だけ
描いているけれど
未来に向かうには
すること山積み

耳が痛いその2です。ほんとにつくづく自分は子供っぽいなと思うことが多いですし、空気は読めないことはわかってるから出しゃばらないことで迷惑を減らすという消極的な対処法をとっています。将来こうしたいなばっかり考えてそのために今すべきことには目を向けないんですよ。マンダラチャートくらいやってみろよって話ですよね。

セクシーキャットになれたら
夜中もふざけてじゃれあったりしたい
寂しい夜の匂い

急に出てきたセクシーキャット、一体なんなんでしょう。布面積の少ない猫のコスプレをすることなのでしょうか?それとも文字通り色気のある猫なのでしょうか?夜中もふざけてじゃれあったりするものなのだそうです。
セクシーキャットならじゃれあったりする相手もいるのに今の自分にはいない。だから、寂しい夜の匂いを感じるんですかね。
それにしても夜のあの寂しい感じってなんかいいですよね。特に寒くなるとそれが顕著な気がします。

行列に並んだら「幸せ」になれるなら
早朝から並ぶわ
でも 結果だけを求めてるんじゃ
ないことくらいは
私自身がわかってるわ Ah
本気で挑めば勝てるのよ
本気で挑めばいいんでしょ

急に現れる教訓パンチライン。これがつんく♂さんの作る曲って感じでいいですね。でもほんとにそうなんですよね。待ってるだけで幸せになれるなら楽でいいんですけどそんなものは幸せとは言わないですし、何もせずに得られたとしても長続きはしないと思います。自分で努力した結果つかみ取ることでその先の道も歩いていく力がつくってことですよね。
そんなことも百も承知なんですがねぇ、、、
まさに「私自身がわかってるわ」と言いたいです。
自分には「本気で挑めばいいんでしょ」なんて開き直る勇気がないです。

ピュアに勝れない
ピュアを侮れない
ピュアは演じれない
ピュアは裏切らない

ここの「ピュア」は1番のそれとは少し意味合いが違うように感じます。ただ素直であることとは言い切れないような、かと言って具体的なこれが思いつかない感じがもどかしいです。
無理やり当てはめるなら「愚直な努力」でしょうか。

出来ないいいわけ
誰かのせいにして
「私悪くない」
そんな顔してる本気で挑まぬ女の子
本気で挑まぬ女の子

ここは1番と同じなので割愛です。

効率悪く忙しいだけ
結果も出せず頑張った気で
未来の夢だけ
語るはいいけれど
未来は待っちゃいない
簡単に過去になる

自分では効率が悪いなという感覚はあまりないですが、頑張った気になって結果も大して残さないというのは自覚がありすぎます。
そして個人的には「未来は待っちゃいない 簡単に過去になる」というフレーズが好きです。なんか逆の言葉の対比というかそういうものに弱いみたいです。

セクシーキャットが踊れば
街中惹かれて色めき始める
怪しい夜の匂い

セクシーキャットは踊ると街中を色めかせるらしいです。
謎が深まるばかりなんですが。
そして怪しい匂いも想像ができません。
腐ってるかも?って食べ物の匂いくらいしか思いつきませんでした。

ヤダヤダと言ってれば世の中が変わるなら
一晩叫ぶわ
でも 自分だけが楽をしたって
私の人生
本当に楽しめないんだよ Ah
本気で挑めば勝てるのよ
本気で挑めばいいんでしょ

ここも本当に刺さる教訓パンチラインですね。何かを変えようと思うのならまず自分が動いてみないといけないわけです。楽をしようとしたらそれだけの結果しか得られないわけです。
それじゃ人生を楽しめているとは言えないと。
いわゆる「○○を知らないなんて人生半分損してる」というやつですかね。普段のこの手のセリフは食べ物とかエンタメに使われますが、今回は「信念や主張の為に行動してみること」でしょうか。
そして、やっぱり本気で挑んでみなよということなんですよね。

以降は、既出の部分なのでまた割愛します。


一曲通して考えてみると、セクシーキャットの正体というものが何となく見えてきたような気がします。「セクシーキャット」とは「自分のしたいことに素直に従い、何事も本気で挑める人」ということなんじゃないかと結論を付けました。
それをなんで「セクシーキャット」と例えたのかさっぱりわかりませんし、これのどこが「演説」なのかもいまいちピンとこないですね。
歌詞を通して見るとセクシーキャット側の視点やそうじゃない「本気で挑まぬ女の子」側の視点もあるので解釈が難しいです。
強いて言うなら、セクシーキャットに就任(?)した女の子の所信表明演説とかそんな感じなんですかね?

なにはともあれめちゃくちゃ自分にはドキッとさせられる歌詞なのでこれからも聴いていきたいなと思います。

P.S.譜久村さんの卒コンでのダンスからのつなぎでこの曲始まったときは鳥肌すごかったです。


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