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日本は本当に利上げをしないのか


12月日銀のサプライズにて、指値オペの調整幅を0.25から0.5に修正しました。
それにより、日本国債の利率が上昇し、また、住宅ローン固定金利やフラット35などが上昇しています。
そして日銀の対応をみた投機筋の動きにより、円買いに動き円高方向に進みました。

日銀は緩和は続けると表明していますが、本当にそうなのでしょうか。
4月に変わる新日銀総裁次第ですが、さすがにまだないかなとも思っていましたが、ちょっと怪しいかなとも思い始めてきました。ただし、アメリカのような急激な利上げは100%ないとは思います。

理由は
日本の消費者物価指数の上昇です。
12月の日本の消費者物価指数は、前年比3.7%と欧米ほどではないにしろ、数ヶ月連続の物価上昇をマークしています。
つまり、コストプッシュ型のインフレにはなりますが着実に価格が上昇してきています。

これが長く続くのかは、経済の中心であるアメリカのインフレ次第とも考えられますが、FRBも利下げに関しては慎重に対応していくことをFOMCで発表しています。

もし日本が短期金利の利上げをし始めたら、日本経済は厳しく、また、日本株なども軒並み下がる可能性は極めて高いでしょう。そして住宅ローンを変動で借りている方はローン返済負担が増えます。

円安により大企業を中心にはなりますが、日本経済が少し回復してきたにも関わらず、水をさしてしまう可能性があります。

そして一番最悪のパターンは、利上げをし、円高になるが、インフレは思ったよりおさまらず、物価高だが、景気は悪く、給料が上がらないパターンです。いわゆるスタグフレーションというやつです。こうなるとかなり厳しいですね。

では、今後の日本経済を踏まえて私たちはどうすればよいでしょうか。

大変残念ですが、日本経済に期待をしないというのが良いと考えます。
つまりアセットを海外資産に割り当てておくことが保険になると考えます。
特に岸田政権は、増税も予定しており日本経済には冷たい対応です。

また長期でみて日本経済がまた盛り上がる可能性は人口動態から考えてもなかなか厳しい状況です。

従って、日本の景気を読み動くのではなく、そこへの依存度を低くし、上がる市場に依存度を高める方がリスクヘッジになるかなと考えています。

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