スマホ

【現代日本昔ばなし63】スマホ人間

 むかしむかし、あるところに、すまほにんげんが いました。

すまほにんげんは、すまほが だいすき。

SNSや げーむ など、ひまさえあれば すまほを いじり、すまほなしでは いきていけない からだと なっていました。


 あるとき、すまほにんげんは おもいました。

「もっと すまほを いじりたい。ぜんぜん いじりたりない」

と。

そこで、かっきてきな あいであを おもいつきました。

「そうだ!あるいているときも すまほを いじればいいんだ。そうすれば、すまほを いじる じかんが さらに ふえるぞ。」


 そのひから すまほにんげんは あるきすまほ にんげんと なりました。


 それから、しばらくして、あるきすまほにんげんは かんがえました。

「あるきすまほは あぶない。あるく すぴーども おそくなるので、いどうこうりつが わるい。なにか いいほうほうは ないものか。」

と。

そこで、あるきすまほにんげんは かっきてきな あいであを おもいつきました。

「そうだ。はしりながら すまほを いじれぱ いいんた。そうすれば、いどう こうりつが あがるぞ。」

 そのひから、あるきすまほにんげんは はしりすまほにんげんと なりました。


 それから しばらくして、はしりすまほにんげんは かんがえました。

「はしりすまほは、あしが つかれるし、ひとを なぎたおしていくので、きけんだ。なにか いいほうほうは ないものか。」

と。

そこで、はしりすまほにんげんは かっきてきな あいであを おもいつきました。

「そうだ。くるまに のっている ときも すまほを いじれば いいんだ。そうすれば、あしが つかれることは ないぞ。」


 そのひから、はしりすまほにんげんは うんてんすまほにんげんと なるために じどうしゃ がっこうに かよい はじめました。

しかし、なんということでしょう。

じどうしゃがっこうで、うんてんちゅうに すまほを いじるのは、ほうりつ いはん だと いうでは ありませんか。

うんてんすまほみすいにんげんは おもいました。

「こんなもので、ぜんか1ぱんに なって たまるかい。」

そして、すまほを なげすてました。


 それからというもの、うんてんすまほみすいにんげんは すまほの じゅばくから ときはなたれました。

そして、うんてんぱそこんにんげんとして、たいほされる そのひまで、しあわせに くらしましたとさ。

めてたしめてたし。

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