スクラッパー

【現代日本昔ばなし49】スクラッパー

 むかしむかし、あるところに、すくらっぱーが いました。

すくらっぱーは きになった しんぶんきじが あると、すぐに、すくらっぷ して せいかつ していました。


 あるとき、いつものように しんぶんを ながめていると

「すくらっぷ せんしゅけん」

という もじが めに はいりました。

すくらっぱーは もちろん、すぐに すくらっぷ しました。

そして、おもいました。

「おれは すくらっぷ には じしんが ある。どんな こまかい きじでも きれいに すくらっぷ してやる。」

すくらっぱーは たいかいに えんとりー することに しました。


 とうじつ、かいじょうに いって すくらっぱーは おどろきました。

くっきょうな おとこたちが ごろごろ いたのです。

しかし、すくらっぱーは ひるみません。

「からだが でかいだけじゃ すくらっぷは できない。おれの ぎじゅつ を みせてやる。」

そして、たいかいの ほんばんが はじまったとき、 いわかんを かんじました。

みんな かおを かくして いるのです。

「おかしいなあ。」

と おもいながら、かんばんを みて びっくり。

そこには

「ですますく らっぷ せんしゅけん」

と あったのです。

そう、ひっぷほっぷの たいかい だったのです。

すぐに、すくらっぱーは にげだして しまいました。


 そして、つぎのに、しんぶんの すみっこの ほうに のった

「ですますく らっぷ せんしゅけん」

のきじを すくらっぷし、それを ながめながら、いつもどおり、しあわせにくらしましたとさ。

めでたしめでたし。 

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