路上おじさn

【現代日本昔ばなし54】路上おじさん

 むかしむかし、あるところに、ろじょうおじさんが いました。

ろじょう おじさんは、なまえの しられていない あーてぃすとの ろじょう らいぶを みては、

「きみには さいのうが ある。ゆめに むかって がんばれ。」

とこえを かけて せいかつを していました。


 あるとき、ろじょうおじさんが いつものように、ろじょうしじんに

「きみには さいのうが ある。」

といったところ、

「じゃあ、ぼくのしを かってください。」

と しじんは いいました。

すると、ろじょう おじさんは、なにもいわずに さって いきました。


 また、あるとき、ろじょう おじさんが  でんきやさんで てれびを みていると、むかし、こえを かけたことがある あーてぃすとが でていました。

「おれは こいつの さいのうに きづいていたね。」

ろじょう おじさんは てれびの まえで つぶやきました。

それを ぐうぜんみみにした、でんきやさんが

「すごいっすね。じゃあ、てれび かってくださいよ。」

といいました。

すると、ろじょう おじさんは、なにもいわず さっていきました。


 そして、おじさんは、いつものように、ろじょうでて、だれも きいていないのに、うたを うたいながら しあわせにくらしましたとさ。

めでたしめでたし。

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