移住民

【現代日本昔ばなし39】移住民

 むかしむかし、あるところに、とかいに すんでいる おんなが いました。

とかいに すんでいる おんは、 しごとや にんげんかんけいに つかれて いました。

とかいに すんでいる おんなは、その めんどくささ から のがれるべく、いなかに すむことに きめました。

そして、とかいに すんでいる おんなは いじゅうみん となりました。


 いじゅうみんは いなかの せいかつに まんぞく していました。

そんな いじゅうみんの もとを めいっこが たずねてきました。

いじゅうみんは よろこびました。

めいっこは いじゅうみんに たずねました。

「いじゅうみんは、なぜ いなかに すんでいるの?」

いじゅうみんは こたえました。

「いなかは くうきが おいしいの。」

めいっこは たずねました。

「はらじゅくの ぱふぇよりも?」


 いじゅうみんは はらじゅくの ぱふぇの あじを おもい だしました。

いなかの くうきより、はらじゅくの ぱふぇ のほうが、あまくて あっとうてきに おいしいのです。

そして、いなかの じじいたちの にんげん かんけいは、とかいの それ よりも だんとつで こじれていました。

さらに、いなかは ふべんでした。

でんしまねーも くれじっとも つかえません。

おみせが24じかん あいて いません。

しゃべってる ことばが わかりません。

といれが くさいです。

けいたいが けんがい に なります。

もう、いうじゅうみんは なぜ いじゅう してきたのか わからなく なりました。

「ここを もっと すみやすく して やるんだから。」


 いじゅうみんは ひっしに はたらき、こっかいぎいんに なりました。

こうきょう じぎょうを ひっぱってきました。

みるみる うちに いなかは とかいに なりました。

いなかの ひとたちも べんりに なったので よろこんだのでした。

しかし、そんななか、この とかいに なった いなかに つかれた おんなが あらわれました。

おんなは べつの いなかへと いじゅう して いきました。


 こうして、にほんじゅうから いつしか、いなかは なくなり、べんりな とかいで、ひとびと しあわせに くらしましたとさ。

めでたしめでたし。



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