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【現代日本昔ばなし56】会話アプリ

 むかしむかし、あるところに、かいわあぷりが いました。

かいわあぷりは、おもに すまーとふぉんの なかに すんでいました。

かいわ あぷりは、はなれた ところに いる ひと たちの あいだで かわされる めっせーじを はこぶ やくめを していました。


 あるとき いつもの ように、かいわ あぷりは とある だんじょの めっせーじを はこんで いました。

しかし、かいわは もう とっくに おわっているのに、むだに すたんぷの やりとり ばかり して おわる けはいが ありません。

かいわ あぷりは つかれて しまい、ふぐあいを おこしました。

とつぜん めっせーじが おくれなく なってしまったのです。

もちろん、おんなは きどくむし されたと おもい ふんがい しました。

たいした やりとりを していた わけでも ないのに。

おんなは おとこを ぶろっく してしまいました。


 さすがに かいわ あぷりも

「もうしわけないことを したなあ。」

と おもいました。

「どんなめっせーじでも ちゃんと とどけるのが ぼくの しごと なんだ。」

と はんせい しました。

これからは もっとがんばろうと おもったのです。


 そして、それからは、まじめに めっせーじを おくり つづけました。

あるひ、ある おとこの ひとが、ながい あいだ れんらくを とって いない ひとに めっせーじを はっしん しました。

「こういうとき こそ がんばらねば。」

かいわ あぷりは きあいを いれました。

「いま ひま?」

という めっせーじを しっかり おくりました。

すると すぐに

「ひさしぶり!ひまだけど どうした?」

という めっせーじ。これも すぐに おくり かえしました。

ちょうしに のった かいわ あぷりは、どんどんと めっせーじを はこんで いきました。

「ちょっと こんびに いって おんがく かーど かってきて ばんごう おしえて くれない。」

「いいよ。ちょっとまって。」

「はやくして。」

「かってきたよ。」

「うらの ばんごう しゃしん とって。」

「とったよ。」

「おくって。」

かくじつに めっせーじを とどけて いきました。

しかし、ここで、なんと しゃしんです。

かいわ あぷりは ここまでの かいわを おくるだけで もう へとへと。

しゃしんを おくること なんて もう できそうも ありません。

「しかたないや。ねよ。」

そういうと ふぐあいを おこし、そうしん えらーを して、ねむりました。


 それからというもの、かいわあぷりは、とつぜん ぐるーぷ つうわを してみたり、「めっせーじ さくじょ しました。」を だして みたり、ぱそこんを つなぐと じどうで かいわが ほぞんされて、ふりんを せけんに あばいたり しましたが、あいかわらず、めっせーじを とどけ つづけ、しあわせにくらしましたとさ。

めでたしめでたし。

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