ネタバレ

【現代日本昔ばなし46】

 むかしむかし、あるところに、ねたばれやさんが いました。

ねたばれやさんは、たにんがみてない えいがや しょうせつの けつまつを、いとも かんたんに はなすので、きらわれていました。


 あるとき、ねたばれやさんは かんがえました。

「もっと こうりつよく ねたばれを するほうほうは ないものか。」

そして、おもいつきました。

ねたばれ てぃーしゃつ です。

ねたばれが かいてある てぃーしゃつを つくって きれば、いちいち いってまわらくても、かってに たすうの ひとに ねたばれを するこができるのです。

さっそく、ねたばれ てぃーしゃつを つくりました。

ぜんごに ちがう ねたばれが かいてある てぃーしゃつを なんじゅしゅるいも つくりました。

ねたばれやさんが とおるたびに、ねたばれ されてしまうので、ひとびとは ねたばれやさんに ちかづかなくなりました。

そこで、ねたばれやさんは こまって しまいました。

ねたばれする あいてが いなければ、ねたばれの いみが ないからです。

「こまったな。だれかに ねたばれ したいものだ。」

ねたばれやさんは ねたばれが したくて たまりません。


 ねたばれやさんが そのひいらい、しりあいに、てがみを おくったり、めーるしたり して、ねたばれを しつづけました。

しかし、ねたばれを しすぎて、いつしか ねたばれする ものが なくなってしまいました。

そこで

「もう ねたばれ できる ものが ありません。」

てぃーしゃつを つくりました。

が、ねたばれを おそれている ひとびとは もちろん、てぃーしゃつなんて みませんでした。


 こうして、ねたばれやさんは、だれにも ねたばれできなくなり、ひとりで なにを することも なく、なんとなく しあわせにくらしましたとさ。

めでたしめでたし。

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