ペン無くし

【現代日本昔ばなし48】ペン無くし

 むかしむかし、あるところに、ぺんなくしが いました。

 ぺんなくしは かばんに いれている はずの ぺんを すぐ なくすのでした。

ぺんが ひつように なったとき、そういえば かばんに はいっていると おもって、かばんの なかを さがしても ぺんは みつからないのです。

それで、そのたびに、こんびにで あたらしい ぺんを かうのでした。

そして、そのぺんも きづいたら なくなっている のでした。


 あるとき、ぺんなくしは かんがえました。

「こんなに ぺんが なくなるのは おかしい。そもそも なくなった ぺんが でてこないのも ふしぎだ。」

と。

そこで、ぺんなくしは、ぺんに GPSを つけることに しました。

こうすれば、なくなっても どこに あるか すまほで ちぇっく できるのです。

これで ぺんの ばしょさえ ついきゅう できれば、ぺんが どうやって きえて いるのかも あきらかに なるのです。

ぺんなくしは、わくわく しながら ぺんが なくなるのを まちました。


 しかし、まてども まてども ぺんは なくなりません。

そう、ぺんは いしき していると なくならないのです。

きづいたら、なくなっているのです。

いつしか、ぺんなくしは、 GPSの ついた ぺんの こと なんて わすれて しましました。


 あるとき、ぺんなくしが、めもを とろうと したとき、ぺんが ひつようで あることに きづきました。

しかし、さがせども さがせども、ぺんは でてきません。

しかたないので こんびにで ぺんを かいました。

そのぺんを あけようとした まさに そのとき、

「そうだ、なくした あのぺんには GPSが ついているんだった。」

と おもいだしました。

さっそく、すまほを そうさし、GPSの ばしょを つきとめて びっくり。

なんと そのばしょは ぺんなくしの、みみ だったのです。

しらべて みると、ぺんなくしは しらぬまに、ぺんを みみに はさんだまま、なくした おもいこんで しまって いたのです。

「なーんだ、うっかり していたなあ。」

ぺんなくしは、みみから ぺんを はずして いきました。

すると、ぺんが でるわでるわ。

「こりゃあ いくら あっても たりんわい。」


 そのひ いらい ぺんなくしは ていきてきに みみを ちぇっくすることに より、ぺんには こまらず、しあわせにくらしましたとさ。

めでたしめでたし。





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