海好き

【現代日本昔ばなし61】海好きの女

 むかしむかし、あるところに、うみずきの おんなが いました。

うみずきの おんなは、せっかく うみに いくのに、うみには まったく はいらず、すなはまに びきにを きて さんぐらすを かけ、ねている だけでした。


 あるとき、うみずきの おんなの ともたちの、ぷーるずきの おんなが いいました。

「ないとぷーるに いこうよ。」

ぷーるずきの おんなも、きほん うみずきの おんな と おなじように、ぷーる にいくものの ねてる だけだったので、ないとぷーるには きょうみが あったのです。

「それは たのしそうね。」

ふたりは ないとぷーるに いくことに しました。

 

 しばらくして、ふたりは ないとぷーるに いきました。

ないとぷーるに ついて びっくり。

なんと、みんな みずに はいっているでは ありませんか。

しかし、わけのわからない ひかり かがやく ぼーるとかが じゃまで、およげる じょうたいでは ないのです。

みずに はいって いる ひとたちは、みんな しゃしんを とって いるのです。

もう かんぜんに いみふめいです。

ふたりは かえることに しました。

そして、その かえりみち ふたりは こえを そろえて いいました。

「たいようが ないね。」

 

 それからというもの、ふたりは、なかよく ひやけさろんに かよいながら しあわせにくらしましたとさ。

めでたしめでたし。

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