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戦略プロフェッショナルとは?

管理職になる際に、上司に勧められて読んだ本が「戦略プロフェッショナル」

小難しいビジネス用語が羅列している本?かと思いきや、実際のビジネスケースに沿い解説してくれるため、取りつかれたように一気に読み切れました。

言い過ぎかもしれませんが、半沢直樹のよりビジネス版という印象でした。

客観的に現場を俯瞰し、対策を講じたい場合には随時読み返す、ビジネスの教科書です。

本著では、アクションプランを構築するまでの流れを3つのステップに分けています。

①「強烈な反省論」を描く

問題を手に負える要素まで分解する必要性をケースをもとに教えてくれます。

あらゆる出来事には必ず原因があるため、原因を特定することがポイントですが、どうやって原因を特定すればよいのか?が難所です…

原因を特定するためには定量及び定性分析が必要となりますが、自身で先に仮設(アタリ)を立てることが重要というキーワードはささりました…

とにかく情報を集め、集めた情報から何か見いだせるのではといろいろな切り口で分析するというのが私の手法でしたが、ものすごく時間がかかります…また、何も見いだせないことが多いです…

課題は何かと仮説を立て、仮説を立証するために必要なデータは何かを整理し、実証し、仮説通りであれば〇。そうでなければ、さらなる仮説を立て検証するという思考サイクルが必要となります。

また、分析対象は自社のみではなく、顧客(市場)と競合にも目を向け、競合と買い手と売り手の3者の思惑を整合させることに成功した本著の事例は衝撃的でした…

②方針、政策、戦略の構築

競合を意識したシンプルなストーリーを描く必要性を説いています。

新たに何を始めるのか?来期はどういう方針で動くのか?について、期変わりに説明するシーンがありますが、小難しく分かりづらい表現であることも多々あります…

シンプルに分かりやすいストーリーであると、現場も理解しアクションにつなげやすいということを、実例をもとに示してくれています。

また印象的だったのが、社内常識をぶち破るという観点。一旦既存の価値観から抜け出してみると、とるべき有効な打ち手が見えてくる(埋蔵物がある)という実例は、ある意味ワクワクしました。

③アクションプラン

組織全員が束になって熱く動くというのが最後のステップです。

束になり熱く動くために、アクションプランの背景や具体的に何をするのかについて、本著ではTOP自ら発信しています。

リーダーに必要な要素として、戦略性(論理)と人間性(感情)と2点を挙げてますが、ガチガチの論理だけを固めて課員に説明しても響かないというところは納得でした…

再建業のポイントは、今までのことをこねくりまわすのではなく、新しい戦略を探すこととありましたが、まさに社内常識をぶち破ることだと感じました。

ただただやるべきタスクおよび行動量だけを増加し、現場を厳しく管理しても、現場メンバーが疲弊し質が伴わない(最悪のケースは退職に繋がる…)状況を何度も目の当たりにしました…

アクションプランを立てるための3つのステップを意識できるよう、何度も本著を再読してますが、効果的なアクションプランをどう立てれば良いかを悩んでいる方へ参考になれば幸いです。

https://note.com/businessstyle_01/n/na3f87d90207c

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