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「ペルソナ」って何?なぜ必要?
こんにちは。事業計画研究所です。
本日も「入門 起業の科学」田所雅之(日経BP社)の所感をレポートしていきます。
前回は、「課題検証の重要性」というテーマで話を進めていきました。
今回は、「ペルソナの想定とその目的」というテーマで話をしていきます。
ペルソナ
課題を検証するときに最初に行うことはペルソナの想定です。
「ペルソナ」とは、自分が想定する顧客をより具体的なイメージとして落とし込んだものです。
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本当に顧客が痛みを感じている課題を探し当てるには、
「誰の、どんな痛みで、どう解決するか」
という問いに答えられる必要があります。
ペルソナを想定することによって、このうちの「誰の」の部分を掘り下げていくことができるようになります。
スタートアップは「痛み(課題)」と「解決策」に目を向けることはもちろんですが、顧客の本当に望むことを達成することが前提条件になります。
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ペルソナを想定する
ペルソナを想定する時は、可能な限り具体的に行う必要があります。
年齢、職業、性別、趣味、居住地などの一般的な情報はもちろん、
「普段、どんなメディアを使うか?」
「行動の特徴は?」
「ITリテラシーは同程度か?」
といった、深く踏み込んだところまで想定すると、よりよりペルソナが想定できたといえるでしょう。
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ペルソナを想定する目的
「ペルソナ」とは何か少しわかってきたところで、何のためにペルソナを想定するのかを考えてみましょう。
本書では大きく3つの目的が挙げられています。
①万人に好かれるものを作ろうとする落とし穴を回避する
②製品・サービス設計における判断基準を顧客ありきにする
③チーム内で顧客に対するイメージを共有する
①は読んで字のごとく、顧客のイメージを明確にすることで、万人受けすることに走りがちなところに、ブレーキをかける役割を持つことを表します。
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②と③はチームの会話の中で大きな役割を果たすことが考えられます。
以前挙げたティファールの例で考えてみましょう。
他会社は電子ポットに自社が持っている技術をふんだんに用いて、様々な機能を搭載しようとしています。
しかし、仮にペルソナが「朝の支度に追われている主婦」だった場合、
「搭載予定の様々な機能は果たしてこの人たちに必要か?」
という疑問が生じるわけですね。
また、メンバー間で想定している顧客が異なっていたら大変です。
そもそもの前提条件が違う状態で議論しても、双方の理解には長い時間が必要になってしまいます。
「この商品は素人でも扱えるようにしているからシンプルに」
「この商品は職人が扱うものだからプロ仕様に」
一つの前提が違うだけで、方向性は大きく変わってきてしまいます。
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まとめ
今回は「ペルソナの想定とその目的」というテーマで話してきました。
アイデアの検証段階から、顧客第一ということは耳にタコができるほど書かれていますが、今回取り上げたペルソナの導入によって、より具体的に顧客目線で考えることができるようになります。
顧客に対して徹底的に考えることで、具体的な事例からこだわるべきポイント、既存のサービスの改善点が見えてくると思われます。
ペルソナをより具体的に鮮明にするためにも、チームには自分とは違った年代、性別、属性の人々を入れることが必要なのかもしれません。
次回は「エバンジェリストカスタマー」について話をしていきます。
次回作をお待ちください!
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