見出し画像

能ある鷹は爪を隠す:のうあるたかはつめをかくす #104 辞書の言葉

能ある鷹は爪を隠す

 本当に実力がある人は、普段はその能力を見せびらかさず、いざという時に発揮するものだということを表す慣用句です。
 
 鷹はするどい爪を持っていますが、普段は隠して見えないようにしていますが、ネズミなどの獲物を見つけると急降下して爪を出し、その爪でがっちり捕まえます。
 鷹ですが、この捕まえ方は「鷲掴み:わしづかみ」と言ってよいでしょう。

爪を研ぐ

 必要な時以外は見せないようにして、いざという時に実力を発揮することで、その能力のすごさが際立ち、周囲からの評価も高まりそうです。
 そういう意味では、能ある鷹は、謙遜しているというよりは、処世術として有効なやりかたかもしれません。
 しかしそのためには、その能力をいつでも発揮できるように、普段から爪を研いでおかねばなりません。

 猫が爪を研ぐのも、狩り使えるよう準備するという本能の一つです。伸び続ける爪を削る目的やマーキングという意味もあるようですが、研いでいるのは狩りに使う前肢だけです。
 私たちも、隠せる爪を持って研いでおかねばですね。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?