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『PICK THREE ピックスリー: 完璧なアンバランスのすすめ』 〜選ばないこと、それも選択〜

『PICK THREE ピックスリー: 完璧なアンバランスのすすめ』を読了。

仕事、睡眠、家族、運動、友人。
人生で大切にしたいもの5つ。でも、全部は完璧にこなせない。

あー、仕事が中途半端に終わっちゃった。昨日もつい夜更かししてしまった。どうも家族のこと後回しにしちゃってる。今日も運動できなかった。あー、あの子と最後に連絡とったのっていつだっけ!

人生に貪欲な私たちは、全部に完璧を求めるあまり、四六時中こんな罪悪感を抱えて生きている。
じゃあどうせ完璧になんかこなせないんだったら、毎日3つだけ選んでみたらどうだろう?
バランスが取れないなら、意識的にアンバランスになればいい。

仕事、運動、家族。私が選びがちなのは、この3つ。
平日に仕事を選ぶのは当たり前だし、私の場合仕事を選ぶともれなくそこに家族もついてくる(便利だ)。そして、朝のウォーキングは今や読書と並ぶ私の趣味になっている。

本書を読んで、その運動のために犠牲にしているのが、私の場合睡眠だということに気がついた。
睡眠のパッショニスタたちが推奨するのは、1日8時間睡眠。
私は、ここ最近毎日(休日も)4時過ぎには起きている。だいたい毎日の睡眠時間は5時間。よく寝たなって思って6時間。それで十分だと思ってたし、とにかく朝早く歩くのは気持ちいい。4時過ぎに起きる私が8時間眠るには、前日の20時過ぎに就寝しなければならない。それ、無理ー。
でも、もっと人生の質を高めたいならば、やっぱり睡眠は大切だ。

このピックスリーのいいところは、選ぶ3つを毎日変えられるところだ。

今週の月曜日はメールが大量に届いているのがわかっていたので(約300件)、その日は運動を選ばないことに決めた。で、代わりに選んだのは睡眠で、あとはいつも通り仕事と家族。結果、すごく良かったんだけど、何が良かったって睡眠を選んだことじゃなくて、「運動を選ばなかった」こと。
いつもだったら、「あー、今日は運動できなかった」と思ってしまうけれど、この日は「今日は選ばなかったんだから大丈夫」って思えた。夜の軽い筋トレもこの日は無し。だって私は運動を「選ばなかった」んだから。その分、いろんな用事をテキパキと片付けて、この日は22時前に就寝!もちろん翌朝の目覚めはバッチリで、その日は元気にウォーキング。
意識的にアンバランスを作ることで、罪悪感がなくなるって、簡単だけどすごくイイ。

もちろん何かに偏りすぎてたら、意識的に選ぶ項目を変えればいい。私たちは、毎日3つ選ぶことができるのだから。
膨大なやることリストに振り回されるんじゃなくて、ほんの少しの選んだことリストを達成していくこと。そしてそれを毎日繰り返すこと。それが、いつか自分をなりたかった自分へ導いてくれる。

そんな風に心を軽くしながら、毎日新しい1日が始められるようになる、いつも何かに追われている私たちにとって救世主のような一冊。


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