「誰でも○○できるようになる」と謳うセミナーには絶対に行ったほうがいい理由。
決して暇なわけではない。
そこそこデスクワークで時間を費やす年始である。
ようやく見つけたスキマ時間。
チャンス。
こういう時に、いつものように「ひとりごと」を綴る。
時間は有限だ。
さて今回のテーマ。
もし私が「誰でも数字に強くなれます」と言ってセミナーを開催したら、
あなたはいったいどう思うだろうか。
「さすがビジネス数学教育家ですね!(*^◯^*)」
「さすがベストセラー著者! 結果にコミットするんですね!(๑>◡<๑)」
と思うだろうか。
んなわけない。
「ほんまかい?」
「おいおいいくらなんでもいいすぎやろ」
と思うのが自然だろう。
そこで、今回はこの「誰でも○○できるようになれます」
みたいなサービスについて持論を。
私の結論を先に言ってしまうと、
そういった文言でサービスを提供している人(団体)は、
決して嘘をついているわけではない。
だから積極的に利用すべき。
ということになります。
さあ、興味が湧いてきた方だけこの先を読み進めてください。
貴重な時間です。
興味ないことに時間を割くのはあなたにとって最適でない。
それは私にとっても最適でない。
興味ない?
ではさようなら。。。
じゃねー♪
さて、では続きをはじめよう。
「誰でも○○できるようになれます」
(おそらく)これは嘘ではありません。
どういうことか。
そのサービス提供者はこう言いたいのだと思う。
「このサービスで提供するものを、言われた通りに、正しく、継続的に使えば、誰でも○○できるようになれます」
つまり、
サービスの提供(GET)=誰でも○○できるようになれます
ではなく、
提供されたサービスを実際に使う(DO)=誰でも○○できるようになれます
なのだと。
わかりやすい例をひとつ。
「誰でも商業出版できるセミナー」があったとします。
もちろん提供する品質が本物であることが大前提ですが、
その前提をクリアしていれば、この宣伝文句は嘘ではない。
提供された知識やノウハウを元に自分に置き換え、実直に実践し、成果が出るまでそれを続ける。
そうすれば、おそらくその人は商業出版という結果を手にするのだろう。
そしてその結果とはご本人の「DO」によるものだ。
一方、提供された知識やノウハウを「GET」しに来ている人は、
その後に自分で「DO」をしない。
だから成果がでない。
うん、あるある。
当たり前田のクラッカー。(←古)
で、そういう人に限ってこういうことを言うわけです。
「誰でも商業出版できるって言ったじゃないかー! 嘘つきやんか! サギやわ! 金返せー!!!! o(`ω´ )o」
きっとあなたの周囲にもこういう人いますよね(汗)。
「誰でも○○できるようになれます」の意味を間違えている人。
実は私の本業もそう。
研修などで「私がやってみてください」と申し上げることは、
数字に強くなりたいなら絶対にやってみたほうがいいことなのです。
プロが言っているわけですから。
考える必要はないし、疑う余地もない。
深沢真太郎のセミナーに来て、
深沢真太郎が「やってみてください」と言ったことなのだから、
素直にそれをやればいいのです。
というか、やり続けなきゃダメなのです。
ところが、やらないんですよね、ほとんどの人が。
10人いたら8人はやらない。
で、この「やらないチーム」の8人は他のセミナーにも足を運びます。
同じようなテーマのセミナーに、いくつもいくつも、何度も何度も行きます。
そして、またそこでもやりません。
一方、私のセミナーで「DO」をする2人は、
仮に他のセミナーに行ったとしても何かしら「DO」をします。
お分かりでしょうか。
成果が出る人と出ない人がはっきりすることを意味します。
2極化、というやつです。
もーっとわかりやすい例。
身体の調子が悪くてストレッチや整体に行ったとする。
整体師さんは必ず言う。
「お風呂上がりなどにぜひストレッチを続けてください」
この整体師さんのアドヴァイスはプロの視点からの極めて適切なアドヴァイスだ。
プロが言っているわけですから。
考える必要はないし、疑う余地もない。
素直にやるかやらないか。
それだけだ。
でも、ほとんどの人がやらない。
やらないチームは永遠に通い続けることになる。
やる人は体質改善という成果を手にする。
さっきのセミナーの話とまったく同じじゃんか!(;´Д`A
そういう意味で、私はこう思わざるを得ないのです。
まあ異論反論あるとは思いますが、そんなことはどうでもいい。
世の中で提供されているサービスは、どれもが(きっと)「誰でも○○できるようになれる」という文言の通りの素晴らしいサービスです。
結果が出ないのはサービス提供者のせいではない。
結果が出ないのは、100%購入した側のせいです。
「誰でも○○できるようになる」と謳うサービスはぜひ利用した方がいい。
ただし、あなたが10人のうち2人ならね。
これが私の持論。
きっとこれはわかる人とわからない人がいるのだろうな。。。
ここまでが本題。
以下は余談。
今日はなぜこんなことを書いたか。
例えば私の主戦場とするセミナーや研修の業界。
サービス提供側(例えば研修会社や講師など)は、
提供後のお客様の声をとても気にしている。
具体的にはセミナー終了後のアンケートなどだ。
実は私はセミナー後のアンケートをまったく気にしない。
見ないことも多々ある。
なぜか。
私はプロの仕事をしているからだ。
プロのサービスを提供しているからだ。
参加者の評価などどうでもいい。
それをどう評価するか、実際に自分の仕事に使うのかどうか、
成果が出るまで続けるかどうか、
それはもう私の問題(課題)ではなく、参加者たちの課題である。
やる人は「私がやりましょう」と言わなくてもやるし、
やらない人は「私がやりましょう」と言ってもやらない。
そういうものでしょう。
だから、私の問題ではない。
だから、アンケートなど気にしても意味がないのです。
ところが、私以外の(?)研修会社や講師などはアンケートをとても気にするようだ。。。
そしてそのアンケートの内容が悪かったら、
参加者の行動変容につながらなかったら、
自分の仕事(サービス)はダメだったと思ってしまうのです。
そんなことはありません(*´∀`)♪
(おそらく)そのサービスはとても素晴らしいものだったはずです。
プロとしてしっかりお仕事をされているなら間違いなく、
「誰でも○○できるようになる」サービスを提供したはずです。
サービス提供者のせいではありません。
結果が出ないのは、相手のせいなのです。
だからセミナーや研修を提供するサービス事業者は、
惑うことなく、良質のサービスを提供し続けるだけでいいのです。
私が公言する言葉のひとつにこんなものがあります。
「研修の良し悪しを決めるのは講師ではなく、参加者である」
「いやいや、講師の責任だろ?」
「おいおい、参加者のせいにするなよ!」
という反論が一般的だと思います。
でも、この記事をここまで読んでいただいたあなたなら、
きっとこの言葉の真意が伝わっているはずです。
今日はなぜこんなことを書いたか。
私はビジネスパーソンの教育を仕事にしています。
だから、働く人たちに伝えたかったのです。
サービスの良し悪しを決めるのは提供者ではなく、購入者である。
だから、サービス提供者はその良し悪しについて悩んだり気にしても意味がない。
だからただ実直に、“誰でも○○できるようになるサービス”を提供し続けるのみ。
どんな仕事でも。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
国内でただひとり、ビジネス数学教育家。
ビジネスパーソンのための数学教育を提唱し、企業人の育成に貢献しております。
研修。講演。授業。面談。ゼミ。講師育成。。。 いろいろやっています。
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