定性的なものを定量的に比較する方法 〜深沢真太郎の「稼ぐ力がつく!数学的思考の授業」〜


深沢真太郎の「稼ぐ力がつく!数学的思考の授業」       
Vol.54   2020.12.22号


ビジネス数学教育家、深沢真太郎です。

この配信型授業はあなたの数学的思考力を飛躍的に高めるヒントをお伝えするものです。
多くの大手企業やプロスポーツ団体などに採用されている研修プログラムがベース。
実践し続けることでビジネスで使える数学的思考が身につきます。

数字と論理で考える力は説得力あるロジック作りに役立ちます。
それはつまりビジネスコミュニケーションの質が劇的に高まる。
それは突き詰めていけば、あなたの「稼ぐ力」を高める。
これがこの授業のコンセプトです。

ではさっそく始めましょう!


【メイントピック】定性的なものを定量的に比較する方法

本日も学びのためにお時間をとっていただき、ありがとうございます。

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是非とも。

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さっそく本日もこの1冊の中で重要と思われるエッセンスを使い、楽しく学んでいただこうと思っています。

今回のテーマは「比較」です。
私たちは常に何かと何かを比較して生きています。

例えば新型コロナの感染者数という数字があったとします。
その数字単体では何も分かりません。
前日の数字と比較することで、その数字の正体が分かります。

増えたのか、減ったのか。
良いのか、悪いのか。

当たり前のこの事実は何を教えてくれているか。
数字は、比較する際にとても便利なものであり、とても威力を発揮するということです。
だから私たちビジネスパーソンが数字を活用することのメリットは「比較できること」と換言しても差し支えないでしょう。

しかし、実際のところビジネスでは比較がしずらいものがたくさんあります。

例えば「社内の空気」
昨年と今年で「良くなった」「悪くなった」という事実をどう説明しましょう。
難しいですね。

あなたが勤めている会社とトヨタは、どちらが生産性の高いビジネスをしているでしょう。
これもまた難しい比較ですね。
(トヨタを選んでいることに特別な意味はありません。誰でも知っている会社という意味です)

でも、もし生産性を何らかの数字で定義できたらいかがでしょう。

売上高÷従業員数
営業利益÷全従業員の勤務時間
売上高÷広告費
・・・・・・・・

このように何らか数的な定義ができれば、あなたのいる会社とトヨタのどちらが生産性が高いかを説明できそうです。

このように、定性的なものを比較して良い・悪いを説明したいとき、定性的な情報のままでは説明が難しい。
しかしそれを定量的な情報に変換すれば、驚くほど簡単に比較が可能になる。
説明したいことも簡単に説明できる。
シンプルな話です。

ではこのような思考法はどうすれば身につくと思いますか。

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4,695字
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