ビジネス教育大学・第１期を終えての総評
前置き
ビジネス数学教育家・深沢真太郎です。
数字に強いロジカルパーソンを育成する「ビジネス数学」を広めています。
教授として参画したビジネス教育大学（Business Education University）の第１期生が見事に卒業しました。
いい写真ですね。
おめでとうございます！
BEUは大人に教育活動を行うことを「ビジネス教育」と定義し、そのような活動を実際に行う方のための学び舎としてスタートしました。ですから教員である私は自身の専門であるビジネス数学を学生に伝授するのではなく、ビジネス文脈の一般的なセミナーや研修を行う指導者としての理論や指導技術を伝授することが役割です。
さて、卒業を記念（？）に、彼らにお伝えしたメッセージがあります。その内容をこの記事でも一般公開し、どなたでも読めるようにしておきます。客観的に読めば、ビジネス教育大学が目指すものや未来が少し感じ取れるものになっていると思います。我々の活動に興味を持っている方、一緒に学ぼうか迷っている方は参考になれば嬉しいです。
＜ビジネス教育大学・第１期を終えての総評＞
皆様、あらためて半年間にわたりビジネス教育大学で学んでいただきありがとうございました。卒業写真の撮影も終わりましたので、オフ会の前に深沢個人としての総評をシェアすることにいたします。
まずは謝辞を。
普段それぞれの現場で素晴らしい活躍をなさっているプロフェッショナルにもかかわらず、いったん素直になって我々の提供したラーニングを受け入れて下さったことを本当に感謝しておりますし、ひとりの大人として素晴らしいことだと思います。人は大人になればなるほど、いろんな経験を積めば積むほど、（残念ながら）素直ではなくなります。
「でも」
「だって」
「そうは言っても現実は」
そんな言葉がつい真っ先に口をついて出てしまう。それが大人というものです。しかし皆様は私が知る限り誰もそのような言葉を言わなかったと思います。いい年齢になってからも学べるかどうか、成長できるかどうかは、どれだけ素直になれるかにかかっている。皆様の様子を見ていて、そう思っていました。
１期卒業の皆様にお伝えすることは３つあります。
【結果がすべてであること】
言うまでもなく、皆様の目的はここを卒業することではありません。ここで学んだことや経験や得た人脈を最大限に利用して（←この発想がとても大事）、自分が得たい結果や人生を手に入れることです。私は「成果の出ない仲良しグループ」を作るつもりはありません。どれだけ優しい人たちでも、どれだけ寄り添い励まし合える関係でも、どれだけ仲良く飲み食いができるコミュニティでも、私は結果が出ていなければ「ダメ」だと思っています。皆様は結果を出すために金銭的かつ時間的な（少なくない）投資をしました。決して学んだこと、卒業したこと、仲間ができたことに満足しないでください。各自が卒業プレゼンテーションで示した１年後が実現されていなければ、それは失敗です。どうかこの１年、ご自身で示したToDoを忠実に実行ししてください。
【余裕があること】
一般論として、教育とは余裕がないとできない活動です。それは独立して先生業をする方も会社など組織の中で部下指導などをする方も同じ。例えば学校教員の激務は先生の余裕を奪い、結果いい授業がなくなります。仕事に余裕のない上司は部下指導なんてやってられません。どれだけ勉強していようが想いが強かろうが、精神的にも経済的にも余裕がなければいい教育はできないのです。自分の「欲」をしっかり認識してください。そしてまずはその「欲」を満たすこと。常にいい気分でいること。満たされた状態でいること。それが「余裕がある」ということです。いい教育・人材育成をするのは、その後です。
【反省】
第１期に関しては、正直に申し上げればラーニング提供側の私も模索しながらの半年でした。未熟であるがゆえ、「もっとできることがあるな」「プログラム内容は少し変えた方がいいな」「そういう発想はなかったな」といった学びがたくさんありました。今後の運営に活かし、このBEUが発展するように試行錯誤していきたいと思います。何事もそうですが、志を持って始めたものが最初から首尾よく進むことはほとんどありません。いろんな経験をしながら発展していくものでしょう。そういう意味でBEUはまだまだ発展途上です。どうすれば「教える人」が増えるか、我々の仲間が増えていくか、第１期生の皆様からもぜひ（遠慮なく）ご助言を頂きたいと思います。そしていずれは皆様がBEUの講義を担当するような流れになればいいなと思っています。なぜなら「誰かに教えることが最強の成長法」だからです。（←BEUのコンセプトでしたね） これからはひとつのチームとして、みんなが教育者として成功することを目指す集団になればと思います。
頑張りましょう。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
ビジネス教育大学教授
ビジネス数学教育家
深沢真太郎
…ということで。
まるで卒業式の暑苦しい挨拶みたいになっております。（←嫌われる_笑）
ともあれ、「教える人が増える世の中」を目指すのがBEUです。
優秀な学者はたくさんいます。
経験豊富な実務家はたくさんいます。
本人はできて当たり前と思っていることが実は他人にとっては教えてほしいことだったりするケースはたくさんあります。
少しでもいいので、その持っている素晴らしさを誰かにシェアしたり、指導する時間をとっていただけたら。きっと満たされた人が増えるような気がします。
教えられた側は教えた側に感謝の言葉を述べるでしょう。それはシンプルに嬉しいでしょう。学んだ側も知らなかったことが知れたり、できなかったことができたりします。それはシンプルに嬉しいでしょう。
シンプルに嬉しい。
これが増えるって、いいことですよね。
頑張ります。
これからも応援よろしくお願い申し上げます。
教育。人材育成。ビジネス数学。
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