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どこで暮らすか -移住という選択-

こんにちは、ビジネスレザーファクトリー大手町店、ユースメンバーらじ(自己紹介はこちらから!)です。

ビジネスレザーファクトリー(以下、ビジレザ)とは、ソーシャルビジネスしかしない企業「ボーダレスジャパン」のグループ会社。日本のビジネスパーソンへ牛本革製品を届けることで、バングラデシュの貧困解決に挑んでいます。


ユースメンバーが関心のある社会問題についてお届けするこのシリーズ。

今回取り上げるのは、ボーダレスグループの1つ、株式会社きら星

私は、大学での研究を通して、日本の農業が抱えている農業の衰退の根幹には、地方での人口減少や高齢化といった問題があることを学びました。

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(研究で訪れた愛媛県宇和島市の商店街での1枚。シャッターを閉めたままの店舗が多く、人通りもまばらです。)

そこで、今回は地方への移住・定住促進によりこれらの問題解決を試みるきら星にインタビューを行いました。

お話をお聞きしたのは、草間さん(以下草間、敬称略)と樋口さん(以下樋口、敬称略)です。お二人は事業を展開している新潟県湯沢町に住んでいます。

新潟県湯沢町について
多数の温泉やスキー場があり、またフジロックフェスが行われていることから観光の町として栄えています。
その一方で人口は約8000人ほど、そしてその約3割を65歳以上の高齢者が占め、人口減少化率4.2%と高齢化や人口減少といった課題を抱えている町でもあります。
湯沢町HP平成27年国勢調査より)

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(湯沢町での1枚)

1.はじめに

ーまずは自己紹介をお願いします!

草間:草間です、私は神奈川出身で移住先を探す中できら星に出会いにきら星に入社しました、よろしくお願いします!

樋口:樋口です、私は地元出身で子育てをしながらきら星で働いています。よろしくお願いします!

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(社員3人での1コマ@道の駅みつまた。写真左手:草間さん 右手:樋口さん 真ん中:社長の伊藤さん)

らじ:早速なのですが、きら星の事業内容を教えてください。

草間:きら星の事業内容は大きく2つ、移住・定住のサポートとコワーキングスペースとシェアオフィスの運営です。

移住・定住のサポートでは、住んだ後のことまでワンストップでサポートそしていきます。移住をする上で一番の課題が仕事探しなので、仕事探しのサポートが主になっています。

その他にも住居の相談や地元の人と移住者の人をつなぐ人間関係のサポートも行っています。

そしてもう一つのコワーキングスペースやシェアオフィスの管理運営ですが、地元のフリーランスの方やコロナの影響で東京への通勤がなくなった方へのオフィスとして貸し出しています。

ゆくゆくは地元の人と交われる、そんな場所にしていきたいですね。

らじ:東京へ新潟から通勤している方がいらっしゃるんですね!

草間:東京まで最短で72分なんですよ、8000人の人口の1%が実は東京まで通っているんです

らじ:思っていたよりもかなり短い!
私が片道2時間かけて関東圏内を通学しているので、新潟と東京って物理的な距離は遠いけれど時間的にはかなり近く驚きました。

2.きら星との出会い

―お二人のうち草間さんは移住されて湯沢に来たということですが、どんなきっかけだったのですか?

草間:ずっと移住をしたいと思っていたこと、そしてスノボをしによく来ていて知っている街だったことというのが大きいですね。

らじ:その街を以前から知っている、顔見知りのような関係だったんですね。

ー移住したい、という気持ちはどんな風に生まれたのですか?

草間:あまり明るい話ではないのですが、離婚がきっかけで東京での暮らしに息苦しさを感じたことですね。

らじ:なるほど、大きなきっかけがあったんですね。

―樋口さんは地元出身ということでしたが、きら星に至るまでの経緯を教えていただけますか?

樋口:私は県内での移動などはありましたが、ずっと新潟県内での生活でした。

子育てをしながら、仕事を探しているときにたまたま町の会議に出たら人口減少が深刻だということを知ったんです。

そこできら星を知り、現状を変えたいと思いこの会社の門を叩きました。

草間:住んでいても人口減少がやばいってことは知らなったの?

樋口:無かったですね、とにかく観光で賑やかな町という感じで

らじ:意外です、地方の街中を歩くと人が少なく暗い空気を感じることがあるので

樋口:そうですね、観光業で外からの人が来ていることがあったのかもしれません。
ただ、現実を知ってしまったらなんとかしなければ、という気持ちになりました。

ーネガティブなことではあるけれど、現実を知ってよかったですか?

樋口:そうですね、知らなかったらきら星にいなかったですし、前向きな行動をとることができなかったので

らじ:なるほど、まずは自分が住んでいる地域の現状を知る、ということは地域を変えるための大きなきっかけかもしれませんね。

―移住や転職を経て変わったことはありますか?

草間:仕事も付き合う友達も、外部環境が全く変わりましたね。
それによって中身も変わった気がします。

樋口:スーパーでの接客からきら星への入社になったのですが、一人ひとりの関わりが濃く、移住のお手伝いの責任の重さは感じますね。

あとは今まで全くやったことがないような仕事をしていることがありますね。

草間:確かに今までと全く違うね
地方は「やりたい」といったことに挑戦しやすい土壌がある気がします。

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(少し寂しさを感じる湯沢町の商店街。いつかもっと賑やかな場所になったら!)

3.移住に対する価値観

―移住される方たちはどんなことがきっかけできら星を頼られるのでしょうか?

草間:最近だとリモートワークや二拠点生活が念頭にある方やリゾートマンションで暮らしてみたい、なんて方がいますね。

らじ:面白い、リゾートマンションで暮らすなんて発想はなかったです(笑)

樋口:安いのでできちゃうんです。
らじ:地方だからこそのことですね。

―コロナによる住むことに対する価値観への影響はありますか?

草間:以前よりも地方に目が向いているかな、とは思います。

キーワードはリモートワークによって仕事の仕方の変化、そして子供たちを育てる環境かな、と思います。こっちだと広い家でのびのびと遊ばせてあげられるので

らじ:確かに子供たちは今回のコロナでのストレスが大きいだろうな、と思っていました。

樋口:そうですね、湯沢だと密とは無縁なので、外でのびのびと遊ばせていましたしその違いは大きいかもしれません。こうやって話してみてやはり今までと少し価値観が変わってきていますね。

草間:そうだね、今まで選択肢には入っていなかった地方が選択肢になってきた、という感じ

らじ:今まで見えていなかったものが、選択肢として視界に入るっていい動きですよね。

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(自然が豊かなことも魅力の1つです)

4.最後に

―お二人から一言お願いします!

樋口:きら星で働いてみて、移住にはプラスの移住とマイナスの移住があるなと思っていて、マイナスは住む場所も家もないどこでもいいからとにかく移住したいという人、プラスの人は湯沢のどこかに惚れこんで湯沢を選ぶ人がいるんです。

プラスの人には湯沢のいいところをもっと伝えたいし、マイナスの人には湯沢で何か楽しいことを見つけてもらえたら、プラスにするお手伝いがしたいと思いますね。

らじ:どちらも受けてもらえるところが懐の深さですね

草間:移住はハードルが高いものではあるけれど、もっと気軽にとらえてもらえたら、と思います。

お試し移住もありますし、もっと気軽に軽やかに生きてみる、という生き方もあるのかなと

らじ:草間さんの生き方がわかる言葉ですね
これはどこで生きるかというだけでなく、どんな風に生きるか、にも通じることですよね、将来を考えることが多い同世代に伝えたい考え方ですね

ー樋口さん、草間さんお時間いただきありがとうございました!

ーきら星に興味を持った方、ぜひきら星のSNSを覗いて見てください!

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(湯沢町の空。空が広い、都会にはない光景です)

ここまで読んでくださりありがとうございました!

「どこで暮らすか」は普段考えてみることが少ないことですが、自分が思っている以上にたくさんの選択肢がある、ということを教えてもらった時間でした。 

みなさんも「どこでどんな風に暮らしたいか」を考えてみてはいかがでしょうか?

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