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ハム太郎の少数精鋭の特殊部隊?ヒューリックの話(後編)

ここまで読んでくれて感謝なのだ🌻
さぁ、ヒューリックの秘密を一緒に解き明かそう!なのだ。

Chapter.3 ヒューリックの持つ2つの強みとは👀

①2011年に売上高が2倍になった理由

ヒューリックの強みの1つが「保有資産の建替」なのだ。
そもそもヒューリックが持っている建物って、富士銀行の店舗が入っているから「駅近の一等地だけど3階建ての古い建物」が多かったのだ。
そんな店舗を建て替えて、「駅近の一等地で8~10階建ての新しい建物」にすると、建物の価値が大きく高まるのだ👀

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出典:2011年度 ヒューリック 年次報告書

そして、この年、日本では東日本大震災が起こったのだ。
ちょうど人々の耐震意識が高まったタイミングの中で、ヒューリックが新しく建て替えた駅近の耐震ビルに人々の関心がぐぐっと寄せられたのだ👀

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②2014年に売上高が2倍になった理由

ヒューリックのもうひとつの強みがヒューリックリート投資法人ができたことなのだ。

Q.リートとは?
不動産を株みたいに証券市場で売買できる仕組み
これまでは不動産に投資するときって直接的に投資することしかできなかったから、億万長者みたいな人(?)しか投資できなかったんだけど…
リートを使うことによって、投資家の人が少ない額からいろんな物件に投資をすることができる!みたいなやつなのだ🌻(詳しいことは金融関係の人に聞いてみるといいのだ)

ちなみにこのページが分かりやすいのだ👇
https://www.smtam.jp/pickup/reit/outline/

ヒューリックリートができた(しかも上場した)ことによって、ヒューリックは販売用不動産をヒューリックリートに売って、ヒューリックリートが投資家の人達から資金集めをして運用をしていく…という仕組みができたのだ。

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出典:2014年度 ヒューリック 年次報告書

ちなみにヒューリックリートの業績もめっちゃいいのだ。

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これはあくまで推測だけど、
・そもそも東京の駅近一等地という、値下がりしにくい安定した物件が多い
・東京の地価が伸び続けている

ということから、ヒューリックの物件に投資したい投資家の方がとても多いんじゃないかな?と思うのだ👀

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【2020年】過去10年間の公示地価推移から読み取る今後の住宅地価動向|住まい1プラス|三菱UFJ不動産販売「住まい1」【2020年】過去10年間の公示地価推移から読み取る今後の住宅地価動向 3大都市圏の過去10年間の対前年変動率と中心部平均www.sumai1.com

この2つの戦略が規模の拡大につながって「小さくて営業利益率の高い会社」だったヒューリックを今の大きさまで持ち上げることができたのだ🌻
誰がそんな戦略を実行したんだろう…?

Chapter.4 実は大ピンチな状況だった?

ヒューリックのこれらの戦略を実行したのは、西浦三郎さんなのだ。

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西浦さんはもともと富士銀行(現在の「みずほ銀行」)でゼネコンや不動産会社の融資を担当していた方🌻
その後、同銀行の副頭取までつとめられたのだ。

西浦さんが社長さんになったのは、2006年のことだったんだけど、このときのヒューリックって実は大ピンチな状況だったのだ…

この有価証券報告書を見てみると、僕は少し違和感を感じるのだ👀

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1996~1999年にかけてめっちゃビル取得してるのだ。

西浦さんはインタビュー記事でこんな発言を残しているのだ。

社長に就任した2006年に、10年後の会社像を考え、成長ストーリーを自分なりにつくりました。当社は、もともとは旧富士銀行系列の不動産管理会社です。銀行はバブル崩壊で負った不良債権を処理するために、保有不動産を当社などに売却しました。そのため当社は借り入れ過多の状態にあり、まずは財務を改善する必要があったのです。

つまり、これらのビルは銀行から押し付けられて取得せざるを得なかったビルたちなのだ…

そんな状況を打破するために、西浦さんは「選択と集中」を進めたのだ。
西浦さんがやると決めたのは以下のこと。

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例えば…
・東京・駅近の物件でも、基本的には「千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区」の5区に集中して、このエリアなら駅から3分以内の物件しか取得しないと決める(それ以外のエリアなら駅から1分以内じゃないとダメ)
→これをあらゆるところで広報することで、余計な物件情報を見る手間を省いてるのだ👀

・そのかわり、物件情報が得られたら、最長2日で意思決定をする
→ご本人も含め、不動産のプロの方々が多い会社なので、見極めスピードが早いのだ。あと、金融機関から2000億円までいつでも調達できる借り入れ枠を持ってる、と記事に書いてあったので、みずほとの深い関係性もあるのかも…!

そんな「選択と集中」と「スピード感のある経営判断」によって、現在のヒューリックが作られているのだ🌻
でも、実はヒューリックの戦略を支えているのは社長さんだけじゃないのだ…

Chapter.5 優秀な社員による少数精鋭な会社!

実は、西浦さんのお父さんは、日本史の教科書に出てきた東條英機さんの秘書官だった方👀

西浦さんが大学を卒業する前にお亡くなりになってしまったんだけど、「人事は大切だ」という言葉を西浦さんに遺しているのだ。

その影響もあるのか、ヒューリックは優秀な社員による少数精鋭な会社を創ることにめちゃくちゃ力を入れているのだ。
👇は「1人当たりの営業利益率の大きい会社」の表だけど、ヒューリックは14番と非常に高く、かつ平均年収もとても高いことが分かるのだ🌻

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また、福利厚生も非常に厚いことでも有名なのだ。
社長さんはこの件について、👇のようにコメントをしているのだ。

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優秀な人材に高い待遇を与え、1人あたりの生産性を上げる。
そうすることで、士気の高い社員さんがヒューリックをどんどん良くしてくれる
のだ!

ただ儲かっているだけじゃなくて、とっても素敵な社風を持つ会社さんだなぁと思ったのだ。
これからも頑張ってほしいのだ🌻へけっ



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