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【子どもとの会話が広がる絵本です】 こどもと読みたい絵本 1冊目 「きんのおの」

こんにちは。

こどもと読みたい絵本、記念すべき一冊目は、イソップ童話「きんのおの」です。

この記事は、
・僕がこの絵本に出会った理由
・実際に僕が息子に絵本の読み聞かせをした感想
・紹介する絵本が子供に与える影響
上記3点をゆるーく書いています。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです。 (。。)/GO


絵本との出会い

「あなたが落としたのはこの金の斧ですか?」のセリフで有名な、誰しも一度は読んだことのある絵本ではないでしょうか。

先日家族と図書館に行った際、一時期の中島美嘉みたいな女神と人型猫の表紙のせいで、妻からは本当にあの「きんのおの」なのかと疑われるほどのクセあり絵に一目惚れして借りました。

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幼少期に読んだ記憶があり、一度息子に読んであげたいなーと考えていたのでラッキーです。

ぶさパパが初めて読んだのは幼稚園の年長さん頃だと思うのですが、幼稚園の先生からは「正直者は得をして、嘘つきは全てを失うのよ」的なニュアンスで絵本のメッセージを教えてもらった覚えがあります。

しかし当時のぶさパパは、「本当はふつうの鉄の斧が落ちてきたと知ってるくせに、わざわざ人を試してくるような聞き方で金or銀を聞いてくる女神をなんていやらしい質問をしてくるんだ。はいどうぞって鉄の斧を返してくれればいいのに。大人は汚いぜ・・・。」とひねくれた感想を抱いた記憶があります。笑

かなりメッセージ性の強いお話なので、息子がどんな感想を持ってくれるのか楽しみにして読み聞かせをしました。


読み聞かせの感想

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この「きんのおの」では主人公の木こりは人型猫さんです。猫さんがうっかり手を滑らせて、斧は「どぼん」と泉に落ちてしまいます。

人型猫さん可愛いですね。絵が好きなテイストなので、楽しく読み始められます。

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出ました中島美嘉です。美しい女神様ですね。余談ですが、ぶさパパはL'Arc〜en〜Cielが好きでして、なんとなくこの女神様が若かりし頃のHYDE様の雰囲気を醸し出しており、一人息子の横で悦っておりました。

この後、有名な「金 or 銀?」の問答があり、人型猫さんは正直に自分の落とした鉄の斧を返してくださいと言ったおかげで、自分の落とした斧と一緒にまさかの見るからに高価な金の斧と銀の斧を女神から貰います。

ここまでのお話を読んで、マイクラ好きな息子は、「銀の斧」と「鉄の斧」の違いについて「何が違うんだろう?」と余計なことを考えていたそうです。笑

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さてもう一人の主人公、嘘つきの木こりさんの登場です。姿は人型豚さんです。欲張りな木こりは、猫さんの真似をして自分で斧を泉に「どぼん」と落としました。

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女神二度目の登場。なぜかクセのある大魚に乗って出てきました。全部読み終わった後に、息子に「なんで豚さんはこんな風に座っているかわかる?」と聞きました。「女神様が出てくることを初めからわかってたから、こんな座り方してるんでしょ!」と息子。大正解です。さすが息子!

この絵からだけでも人の卑しい姿のメッセージ性が出ていて良いですね。好きな描写です。

ここで豚さんは「金の斧を自分が落としたものです!」と言ってしまいます。

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ちーん

女神様の悲しそうな描写がいい感じの絵ですね。水の中に消える途中なのでしょうか。あらためてこの絵本のデザインセンスが相性ドンピシャで読んでいて楽しかったです。

女神様は嘘つき豚野郎に愛想を尽かして、豚斧も返さず泉の中に帰っていきました。

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いいですねー。この絶望豚野郎感が嘘つきの末路を表現していますね。

このページの文章最後に、「いつまでまってもいずみのみずは、よくばりなきこりのかおをうつすだけでした」とあるのですが、とても良いセリフだと思いました。

子供には「この時豚さんはどんな顔していたと思う?」と聞くと、「いやー、そうとうブサイクな顔だろうね。」と言っていました。

確かに嘘をついて失敗をした人の顔はブサイクかもしれませんね。子供の発言は勉強になります。

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最後のページは文章なしで、自分の鉄の斧を担いで爽やかに今日も仕事に出かける猫さんの描写が描かれています。

金と銀の斧をもらっても、変わらず愛用の斧で仕事を続ける猫さんの姿から色々なメッセージ性を感じるラストページです。

子供にはこのページだけで、「猫さんはどんなこと考えているかな?」「猫さんは金の斧と銀の斧どうしたと思う?」とか色々話が膨らませられますね。


「きんのおの」を読み終えて

あらためて良書だなと感じました。短いお話の中にたくさんメッセージ性が散りばめられているので子どもの教養がビシバシ鍛えられる感じですね。

途中にぶさパパと息子の会話にも書いた通りで、絵本の読み聞かせ途中に子供と会話が広がるポイントがたくさんありますし、子供自身が絵本の登場人物の心情を考えやすい構成になっているのでさすが歴史的な大絵本だなと感じました。

ジャケ借りしたこの「きんのおの」が良かったですね!動物を擬人化しているので、楽しく読めますしね。絵も素敵でした。岩崎書店さんから出ている絵本です。ぜひ図書館で出会ったら借りてみてください。

ぶさパパも猫さんみたいに素直に生きれますかね・・・。もちろん息子には猫さんみたいに生きてほしいですが、豚さんみたいに嘘をついちゃう時にはバレないようにうまくやれよーとは言っておきたいですね。笑

「豚さんはなんで失敗しちゃったと思う?」という質問に「最初にきんのおのが自分のですって言っちゃて、猫さんを完全に真似していないからだよ」と答えた息子はどんな大人になるのか楽しみなぶさパパでした。

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