知らなきゃ損|2024年版 格ゲーのプロシーンをゲームごとに解説!
各タイトルの公式大会やプロリーグのルールなどについてまとめました。また、賞金額やプロプレイヤーの生計の立て方についても触れます。
Ⅰ格ゲーのトーナメントシーンの共通部分
①コミュニティ大会への依存度が高い
格闘ゲームはコミュニティ大会に依存してトーナメントシーンが維持されています。
世界中のコミュニティ大会(オープントーナメント)に依頼を出して、上位入賞者へのポイント付与や、優勝者を公式世界大会に招待する形式を採用しています。
つまり、世界一を決めるための公式大会は行われていますが、その出場権の多くはコミュニティ大会での成績で決定されるということです。
日本国内であれば公式大会(主にオープントーナメント)が行われますが、主なルールはコミュニティ大会と同様となります。
そのため、プロゲーマーやプロを目指すプレイヤーは世界中の大会を回りポイントや出場権獲得を目指します。
また、スマブラは公式大会以上にコミュニティ大会での実績がプロとしての評価につながるため、よりコミュニティへ依存度がより高いです(詳細は後述)。
②共通のルール
基本的にはオープントーナメントかつダブルエリミネーション形式が採用されます。基本的には2本先取でそのプレイヤーの勝利となり、上位の試合では3本先取になります。
タイトルによっては全試合3本先取のタイトルもあります。
また、プロリーグのような上位プレイヤーを集めた大会は、ルールが異なる場合が多いです。
③格ゲープロの収入
格ゲープロの収入源は大会の賞金だけではなく、スポンサーやチームから支払われる賞金や配信での投げ銭や広告収入が多くの割合を占めています。
そういう意味ではプロゲーマーはストリーマー的な活動もしています。
スマブラは公式大会の賞金はなく、他の格ゲーでもスト6の優勝賞金100万ドルを除けば賞金額が少ないため、賞金だけでは食べていけるプレイヤーはほとんどいません。
ⅡスマブラSPの場合
スマブラの場合、コミュニティのトーナメントシーンは1vs1でアイテムなし、ステージギミックが小さいステージが採用され、選手の間でステージを選択するルールとなっています。
そして、プロを中心とした競技プレイヤーはコミュニティ大会での結果をもとに実績や人気を得てプロゲーマーとなる点が特徴的です。
スマブラSPは全世界で3,422万本売れているソフトです(2024年4月現在)。
国内でさえ757万本(2024年3月現在)売れています。
そのため、1vs1を競技的に行うプレイヤーの割合が少なくてもルールを知っているプレイヤーの数が多く。、競技的にスマブラSPを行わないプレイヤーでもルールは分かっている点が強みです。
大会配信はもちろん、プロプレイヤーの配信や動画を見る人が多いため、大会を見る人が増えやすいのだと思います。
加えて、世界中で大小問わずコミュニティ大会が行われており、そのコミュニティ大会を配信するチャンネルの運営者もいます。
Ⅲストリートファイター6
①オープン大会
格闘ゲームの元祖であるストリートファイターⅡの最新作であり、前作ストリートファイターⅤを含めて格ゲープロシーンの源流となったタイトルです。
大会名はカプコンプロツアー(CPT)で決勝大会はカプコンカップです。他タイトルと異なり、コミュニティ大会の依存度が少ないタイトルとなります。
賞金総額が全格ゲーの中で最も多く、最終決戦のカプコンカップの賞金総額は2024年が128万ドル、優勝賞金が100万ドルとなります。
現在は8つのオフライン大会を除き、すべてオンラインでの開催です。
オンライン大会カプコン主催で行われる公式大会であり、各地域ごとに複数回予選を行い、そのチャンピオンがカプコンカップ出場権を獲得します。
2019年までは世界各地のコミュニティ大会や国内公式大会などでポイントを獲得する形式でした。
②プロリーグ
2024年現在ストシリーズは格ゲーでは唯一、上位プレイヤーを集めた公式リーグが存在します。
名称はストリートファイターリーグ。プロライセンス無しでもチームに所属できればリーグ参加が可能です。
1チーム4名編成で12チームがリーグに参加しております。
チーム数は少ないですが、アメリカとヨーロッパにもリーグがあり、それぞれのリーグチャンピオン同士で世界大会も行われます。
詳細な大会ルールは以下の記事をご覧下さい
Ⅳ鉄拳8
前作の鉄拳7は全世界売り上げ1100万本を達成したモンスタータイトルです。
大会名は鉄拳ワールドツアー(TWT)で決勝大会はTWTファイナルです。
現時点では2024年度の決勝大会の賞金額は不明ですが、前年度は賞金総額10万ドル、優勝者に5万ドルが与えられました。
最新作は発売初年度なので、賞金総額は増えると予想されます。
鉄拳はオフライン大会が主戦場であり、世界中のコミュニティ大会でポイントを獲得し、ポイント獲得上位者が決勝大会へ進む形式です。
オフライン大会はの規模によって大会にランクが付けられ、高いランクほど高いポイントが得られます。
また、16名以上の大会であればポイントが付くため、小規模大会でも出場する価値があります。
そして、大会参加数に制限はありませんが、ポイント申請できる大会数に上限があるため、コミュニティ大会が少ないエリアが不利になりにくいです。
大会ルールの詳細はこちらをご覧ください。
Ⅴギルティギア・ストライブ
発売4年目になる作品ですが、EVOの参加者が3年連続2000人を超えており、アップデートも継続している長寿タイトルとなりました。
大会名はアークワールドツアー(AWT)で決勝大会はAWTファイナルとなります。
大会賞金賞金総額は10万ドル、優勝賞金5万ドルです。
ギルティギアもオフライン大会が主戦場です。
詳細な大会ルールは以下の記事をご覧下さい
Ⅵ非公式だが権威がある大会
格ゲーの世界には公式大会とは別に権威のある大会が2つ存在します。
①Evolution Championship Series
通称EVOと呼ばれており、世界最大の選手参加数を誇る超大型オープン大会です。
2002年に有志の手で始まった大会ですが、現在ではメイントーナメントだけでなく有志が行うサイドトーナメント、コスプレイベントや同人グッズ販売など格ゲーが好きならプレイヤー以外の方でも楽しめるイベントが数多く開催されます。
そして、2024年度はメイントーナメント参加者だけで10000人の参加者が集まりました。
公式大会が小規模or消滅したゲームタイトルだとメイントーナメントが世界一決定とみなされる場合もあります。
②Esports World Cup
2022年にGamers8という名称で様々なジャンルの競技会がサウジアラビア主催の元行われました。
2023年にはストリートファイター6と鉄拳7が大会に選出され、2024年Esports World Cupと名称を変更後もストリートファイター6と鉄拳8が大会に選出されました。
大会以外にもフォーラムやゲーム以外のパフォーマンスの見学などもできる総合エンターテイメントです。
2024年の格ゲー2タイトルの賞金総額はそれぞれ100万ドルであり、公式大会レベルかそれ以上の賞金が用意されています。
Ⅶまとめ
格闘ゲームは公式、非公式問わずオフラインでの大会が多いゲームジャンルです。そのため、新型コロナウィルスの流行によってオフライン対戦ができなくなり、大会の中止やオンライン形式を用いての規模の縮小を余儀なくされました。
事実、2020年と2021年はオンラインでの大会開催or未開催となっています。
2022年以降はオフライン大会が増加し、オンオフ問わず公式大会が増えています。
個人的には、格ゲーはオフラインでオープントーナメントをやっているほうが楽しいです。選手の立場としてはオンラインの方が楽なのは分かるので、上手く折り合いを付けながらオフライン大会を続けてほしいです。
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