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【実務担当者向け】WinActorによるRPA開発者育成🤝

分析屋の高橋です。私は2018年からRPAをきっかけに業務効率化に関わる仕事をメインに行っています。社内にもRPA人材がいない中、エンジニア経験のない新卒をメンバーとして加え、1から教育を行ってきました。この経験を活かし、最近では取引先でも非エンジニア向けのデジタル人材の育成初歩としてRPAを活用した研修も行っています。同じように社内でRPAを活用したデジタル人材の育成をどうしていけば良いのか、本記事にまとめてみましたのでご参考いただければ幸いです。

目次

  1. EUCとは?

  2. どのくらいでできるのか?

  3. 実際にやったこと

  4. おすすめ体制

  5. さいごに

EUCとは?

エンドユーザー・コンピューティング(英: end-user computing, EUC)とは、プログラマーや技術者でなくてもアプリケーションを作成できるシステムのことである。EUCは、情報システム部や開発部門の担当者ではない、業務部門のエンドユーザーがシステムの構築や運用管理に携われるようにするための一連のアプローチのことを指す。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

上記のようにEUCは、業務実務担当者が自らRPAなどの開発を行い、自ら業務効率化をすることを言います。Excelの関数での効率化やマクロを使った自動化もEUCの一つと言えます。最近は、様々なRPAやノーコードツールが登場し、比較的に業務担当者による効率化の幅は広がったように思われます。
ただ、担当者自ら行うには課題もあります。
以下の図は、ガートナージャパンがエンドユーザー開発の実態調査を発表したものです。

図1. エンドユーザーがアプリケーションを自ら開発する理由
(回答:ユーザー部門名119名)

上記結果のようにエンドユーザーが自ら開発する理由について複数回答で尋ねたところ、
・「自分たちで開発できる(IT部門に頼むほどではない)」(62.2%)
・「自分たちの要求、要件の内容に沿ったものができる」(54.6%)
・「自分たちで開発した方が早い(時間短縮)」(52.1%)
が、回答の上位3項目に挙げられている(図1参照)。
このようなメリットはあるものの、以下のような課題もあります。

図2. エンドユーザーによるアプリケーション開発の課題
(回答:ユーザー部門名119名)

エンドユーザーにおける課題については、
・「作った人でないと中身がわからない(ブラックボックス化、属人化)」(67.2%)
・「作る人によってアプリケーションの品質にばらつきがある」(54.6%)
・「ガバナンス(セキュリティなど)が困難である」(45.4%)
が、上位3項目に挙げられている(図2参照)。

こうした課題を見ていくと、属人化を防ぐ工夫や開発したプログラムのバラつきをなくしていく工夫や仕組みが必要と思われます。

どのくらいでできるのか?

実際にRPAの開発スキルを身に付けていく、実践していくと考えると普段の通常業務を行いながら、並行して進めていくことになります。
私が支援させていただいたプロジェクトを例に言いますと、
①1回2~3時間
②週2日のペースで5か月程
である程度一通り身に付けられた印象があります。このくらいの時間と頻度が通常業務と並行して行う上であまり無理なく継続的に進めていくポイントだと思います。
①期間を空けすぎない(やり方忘れ防止)
②1回に長い時間まとめて行わない(集中力低下防止)
③週2日以上行わない(通常業務への支障防止)
RPAやノーコードもプログラミングを行うことはありませんが、フローの考え方やどういう仕様で組み立てていくかなど、頭を使いながら手を動かしていく作業になりますので意外と集中力が必要です。

実際にやったこと

上記期間の中で行ったことは大きく分けて下記2つとなります。
①RPA開発基本研修
②業務設計研修
RPA開発基本研修では、RPAのインストールからExcel操作の自動化やWeb操作の自動化を中心に実践形式でハンズオンを行いました。よく使うノード(アクションコマンド)の使い方を説明しながら徐々に用途に合わせた使い方を覚えていただきました。そして、ある程度RPAの開発の仕方がわかってきたところで次に業務設計に関する研修を行います。業務設計とは業務の効率化・自動化を行う時にどういう風に自動化をしていくか、業務フローの設計をどのように考えていくのか、設計の考え方・設計書の作成について研修を行います。

おすすめ体制

体制としては二人一組、二人三脚で行うのがおすすめです。
実際にハンズオンレクチャーという形で研修を進めていくのですが、限られた時間内で学ぶ時間と研修時間以外でも理解度に応じて復習の時間も確保できるのが望ましいです。そうした時に一緒にやっている同僚がいることは学んでいく過程での大きなメリットになります。
①どうしてもわからない時に聞いたり、一緒に考えたりできる
②教える側も他者に教えることでさらに理解を深めることができる
③切磋琢磨しながら離脱せずに最後まで走り切ることができる
④一度に教える人数としても2人がちょうどいい
 (今後社内で拡大展開時など)

さいごに

さいごまで読んでいただきありがとうございます。
少しでも社内でのデジタル人材の育成促進に繋がっていただければ幸いです。
上記にRPA開発者育成に関するご支援も行っておりますので
何かございましたら下記フォームより無料個別相談会も受け付けております。(15分~30分程のお時間を予定)
よろしくお願いいたします。
https://forms.gle/DFiLtTgyNXbiL1ZY6