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分析屋の軍師が語る! データ課題あるあると向き合う組織的データ管理の概念とは

◇はじめに

お久しぶりです。分析屋軍師の手塚です。約3か月ぶりの投稿となります。
前回の投稿でお話させていただいた「データの可視化を組織的に進めるための3つのポイント」はいかがでしたでしょうか。
お客様と商談が進んでいく中で「読みましたよ!」などお声がけいただくこともあり、大変うれしい限りです。

今回は前回の内容と絡めまして、組織としてどのようにデータを管理していくべきなのか概要をまとめていきますのでお付き合いください。




◇データ管理に対する組織の課題

何らかの業務において社内にあるデータが必要になったとき、次のような課題に直面したことはありませんか?

  • どこにどのようなデータがあるのか分からない

  • データの鮮度が悪い。データは最新なのか、そもそも更新されているのか分からない。

  • 似たようなデータが複数あり、どれを使っていいのか分からない。

  • 入力ルールがなくデータの品質が悪い(同じ内容が複数ある、余計な文字が入っている、表記ゆれが存在している、コード体系が部門によって異なる)

  • 機密度が高い情報に対して誰でもアクセスできるようになっている

これらは組織の大小問わず、よく聞かれるお困りごとかなと思います。
ただ、一見即時性のない課題だとしても、これらを放置してしまうと組織に根深く浸透してしまい思いもよらず足元を掬われることになってしまうため、早期にきちんとした対策を取ることをお勧めいたします。


◇組織としてデータを管理していくには

組織としてデータを管理していくための考え方として、大きく分けて

①データガバナンス
②データマネジメント

この二つが挙げられます。

①データガバナンス

データガバナンスとは、データ資産の管理を統制し意思決定を共有することを目的として、組織としてデータをどう取り扱うか基本方針を取り纏めて継続的に推進していく、という考え方になります。
基本方針を推進するための手段としてデータマネジメントを利用して働きかけていくことになります。

②データマネジメント

データマネジメントを一言で説明するとデータを管理すること、そのままですね。
ただ前述のお困りごとを参照していただくと分かるのですが、この「管理」の内訳は多岐に渡るため考えなければいけないことは多いです。

これらを体系的に分かりやすくまとめているのが、DMBOKというフレームワークとなります。
下記はDMBOKにおけるデータガバナンスとデータマネジメントの概念図となります。

「DAMA Japan Chapter 一般社団法人 データマネジメント協会 日本支部」より抜粋

データガバナンスが中心となり、それを軸としてデータマネジメントの各分野が存在しています。
アーキテクチャに始まり、どのように管理するのか、どこで管理するのか、データの種類及びモデル、データ間の関連性、そしてデータ品質。
ここまで定めて初めてデータマネジメントができている状態と言うことができると考えます。


◇まとめ

DX化が進んできている昨今、データの重要性は増すばかりです。
ただし適切な管理が行われていないと思わぬトラブルに巻き込まれてしまい生産性を上げるはずのデータに足元をすくわれる結果となってしまうこともあるかと思います。
そうならないようにデータガバナンス・データマネジメントを理解し、今一度データと向き合ってみてはいかがでしょうか。

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この3か月間相変わらず怒涛のスケジュールだったわけですが、合間合間に日経TRENDY様に1ページだけ顔を出してBIのことを語っていたりしています。

10月に行われるJapan DX Weekにも分析屋は出展いたしますので、もしよろしければ足をお運びください。幕張メッセでお会いできることを楽しみにしております。

分析屋ではBIを使ったデータ可視化に関するサービスサイトもございます。合わせてご覧いただけると嬉しいです。




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