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境界アリス②血液の熱

この皮膚が現実と虚無の境界
引き裂かれた赤い入り口がぽっかり

アリスの腕からは ぽたぽたとどす黒い赤
そこらじゅうに一気に鉄の匂いが充満する

せめて包帯を巻こうとするボクを見上げたのは
冷ややかな苦笑と絶望のため息

もう二度とは元にはもどらないものを探し続ける
ボクと君は いつまでも終わらない悲しい旅をしてるみたいだね

すれ違った兎の顔した老婆は 足を止めてつぶやく
「この先にはもう 道すらないのだよ」

したたりおちる血液の熱で 全部全部溶けてしまえばいい

(2009/7/7 アリスのリスカの写真を見せられて)

次のお話
アリス章③くたばれクリスマス

前のお話
アリス章①鏡の国の少女

以下当時のmixiコメント欄より


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望んでない波乱万丈が僕の人生に勝手に起こり続けました。 もう疲れました。やぎ座の僕はもっと安定した基盤を望んでいるのに、いつも運命に振り回されています。 でもがんばって書き残そうと思いました。こうして書き残す事が運命のいじめへの僕の唯一の抵抗なのです。

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マイリスト MyWrist2番目のお話は7年前にこの世を去ったアリスのお話です。 恋人だったあーたんの死後、僕は彼女の親友だったアリスと接触する事になります。 アリスはあーたんと同じボーダー(境界性人格障害)という病気にかかっていました。 話は実話に基づいていますが、一部プライバシーに関わる部分を偽名や脚色などしています。

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