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本日の「読了」
馬渕睦夫『日本人が知らない世界の黒幕 メディアが報じない真実』(SB新書 2021)
上原善広『四国辺土 幻の草遍路と路地巡礼』(角川書店 2021)
前書は、今般のウクライナ侵略まで、先のクリミア併合も含めて、あまり深く情報をトレースしてこなかったので、現在の、アメリカ目線オンリーの報道のなかで、プーチン氏から見たウクライナ危機というのは? を知りたいと思い手にした。
この一冊でそれがわかるとは思っていないし、メディアが真実を報じているとは思わないのと同様この本に書かれていることが事実だと、断じるだけの能力が私にはないが、プーチン氏が見ている世界と、私が見せられている世界が違うことはわかる。
さらに、ウクライナの政治家にせよロシアにせよ、自国民の命を「賭け」ているだけだということはわかる。どちらが正義でも善でもない。どちらも糞だ。
そして、この戦がどちらに転んだとしても、その結果、いま、難民になっていたり、戦火に息をひそめている人びとではないところに、利益を得る人間がいるにちがいない。
後書は、四国遍路に興味や関心があるかたにはおすすめ。
ただし、ガイドブックではないので、勘違いされないように。
現在の遍路はほとんどが「観光」だろうが、そうではない、プロ遍路や遍路道にまつわる話を私は初めて知った。今も、遍路に生きる人、伝説のプロ遍路、現役カリスマ遍路の話、遍路と四国の地元の人との関わり方も興味深い。
また、学生時代、遍路ではないが四国を自転車で巡った際、日本のほかの地域では感じなかった「奇異感」の源がわかった。[2022.03.05. ぶんろく]
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