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これはヤバイ『TITANE/チタン』【映画レビュー】

★★★★☆
鑑賞日:2022年4月3日
劇場:伏見ミリオン座


2021年カンヌ国際映画祭パルムドール受賞。

昨年からヤバイ、ヤバイと噂だけが独り歩きしていた本作。


最初に断っておくと、私はグロテスクな表現や痛々しい映像が苦手である。が、この映画はそんなシーンのオンパレードである。
思わず目を背けたくなるカットも多々ある。

しかしながら、そういった表現が単なるこけおどしに終始してない事が本作の白眉なところである。悪意ではなく純粋さが画面に表れている。


では、あらすじを見てみよう。

幼い頃、交通事故により頭蓋骨にチタンプレートが埋め込まれたアレクシア。
彼女はそれ以来<車>に対し異常な執着心を抱き、危険な衝動に駆られるようになる。自らの犯した罪により行き場を失った彼女はある日、消防士のヴァンサンと出会う。10年前に息子が行方不明となり、今は孤独に生きる彼に引き取られ、ふたりは奇妙な共同生活を始める。だが、彼女は自らの体にある重大な秘密を抱えていた──

公式ホームページより

うーん、既によく分からない・・・
実際に鑑賞している最中もどう展開していくのかが全く読めなかった。

ただただ、スクリーンに映し出されるものに圧倒され夢中になっていただけだ。

劇場の観客はこれを見て、いま何を思っているのだろうか。

そしてそして、クライマックスが訪れる。
図らずも何故かとてもエモーショナルな気持ちに支配される。

この映像で感動するなんてよく分からない。

あなたにも味わってほしい。

(text by President TRM)

パンフレットの装丁もヤバイ。




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